ユーロ円を選択、その結果は......(明治大学 佐藤諒さん)
今週(11月8日週)は、先週から水平ライン(下記のチャート図の青い領域)を割っていたユーロ円のショート(売り)を狙っていました。このようなチャートでは、とりあえずショートから入り、水平線を超えてくるよう場合は損切りをすれば損失を限定し、大きな利益を追求することができます。
よって週初めの8日にショートを入れました。英ポンド円やカナダドル円は週初めの段階でわかりやすい抵抗隊が見当たらず、取引銘柄に選びませんでした。ドル円は抵抗ライン付近でしたが、ユーロ円のほうが、サポートライン(下値支持線)が転じてレジスタンス(上値抵抗線)となっている様子が見えたので、ユーロ円を選びました。
【取引1】 EUR/JPY 11月8日8時33分(売りエントリー) → 11月11日0時32分 (決済)
ユーロ円のエントリータイミング(赤矢印)は完璧で、綺麗な戻り売りができました。抵抗隊まで届くことなく下落に転じ、売り圧力の強さや買い手の弱さがうかがえます。その後、良い調子で下落をつつけたものの、指標などもあり10日に大きく反発しました。これに耐えられず決済をしてしまい利益額が大きく抑えられ、プラス2万円という結果になりました。その後大きく下落を続けていることから、取り逃がした利益が大きく悔しいです。
【取引2】 EUR/JPY 11月11日15時24分 (買いエントリー) → 11月11日20時8分 (決済)
下記のチャートの赤い水平線での反発を狙い、ユーロ円をロング(買い)でエントリーしました。この水平線は過去半年間ほど意識されていたものだったのですが、そのまま水平線を突き破り下落する結果となりました。しかし一つの水平線でしっかり反発するわけではないので引き続き反発する可能性を探っていきたいです。
下落トレンドに逆らう形だったので、もっとギリギリまで水平線に近づいてからエントリーすべきだったと反省しています。この取引で、マイナス2万円になりました。
利益確定とトレンドに反するエントリータイミングという今週の反省を生かし、来週も挑戦したいと思います。
とりあえずは、ユーロ円は反発するのかと、ドル円は上げ止まりなのか、それともこれ以上上昇するのかに注目していきたいと思います。「損切り幅をなるべく小さくし、利益は伸ばす」これを意識して来週も頑張りたいと思います。
今週の取引は、プラス・マイナスゼロ(取引1でプラス2万円。取引2でマイナス2万円)。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ドル高の影響で、ひたすら下落し続けるユーロは、たまに来るドル売りでしか大きな反発が見えない状況となっています。2回目のエントリーですが、10日の米ニューヨーク市場で大きく反発したものの全戻し。翌日にその半値ほど反発した後に直ぐに戻す形となっています。このような時は戻り売りを狙っているトレーダーが多く、下落圧力が高い時です。そしてドル円の動きで上昇しても自律反発できないことがわかります。水平線では、このような動きが良くみられるため、覚えると割り込みやすいのか反発しやすいのか、判断しやすくなるのではないでしょうか。
11月12日現在 137万5000円