東京外国為替市場 米国の早期利上げ観測続く
ドル・円予想レンジ:1ドル=113円00銭~115円00銭
2021年11月12日(金)終値 113円85銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合いか。
前週のドル円相場は、強含みで推移した。ドルは一時1ドル=112円台後半まで下落したが、米国の経済指標が市場予想を上回ったことで、早期利上げ観測が強まり、リスク選好のドル買いが積極的になった。それにより、1ドル=114円台前半まで上昇した。
今週のドル円相場は、もみ合いとなりそうだ。米国の経済指標に市場予想を上回る好調なものが多く、早期利上げ観測を背景にドルは底堅い。一方で、米国ではインフレ懸念が強まっており、景気回復に対する懸念も出ており、一方的なドル高基調にはなりづらい。また、1ドル=114円台では利益確定や実需のドル売りも見られることから、ドルの上値は重くなりそうだ。
経済指標は、国内では15日に7~9月期GDP(国内総生産)速報値、17日に10月の貿易収支、9月の機械受注、19日に10月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、15日に中国の10月の鉱工業生産と小売売上高、16日に米国の10月の鉱工業生産と小売売上高、設備稼働率、17日に米国の10月の住宅着工件数などが予定されている。
(鷲尾香一)