ハラスメント対策やコーポレートガバナンス(企業統治)で重要な「社員教育」。コロナ禍によって、対面型の研修が難しくなる一方で、時間や場所を問わず受けられるeラーニングの存在感が増している。
「でも、eラーニングといっても何から始めたら......」
「申し込むのも大変そうだし......」
ジェイ・キャストの提供する「オール優(ゆう)」は、eラーニングサービスの中でも始めるハードルが低いのが特徴だ。今回はオール優を実際に使って、eラーニング導入のポイントを探ってみよう。
独自教材で自由にカスタマイズ
オール優 「スマートプラン」は、初期費用不要で、基本料金3万2780円(月額)で使えるクラウドeラーニングサービスだ。長所は、オンラインで申し込みから専用サイトの立ち上げが約10分ででき、自社用の教材を配信できること。他社サービスでは、自社用の教材を制限なく配信する場合、技術面や費用面でハードルが高いこともある。オール優のスマートプランであれば、思い立ったその日に開設できて、追加料金なしで独自コンテンツを配信できる。
申込ページに必要事項を入力すると、ユーザーIDと初期パスワード、ログイン用のURLが発行される。管理画面で各社員が所属する「部門」を設定し、そこへ「受講者」を登録。受講科目ごとの「コース」を設定し、教材をそろえれば準備完了となる。
受講者登録画面
基本料金内でアカウントIDは100個まで発行でき、手動でも1件ずつ入れられるが、それなりの規模になる場合は、CSV形式のファイルでアップロードするのが便利だ。ひな型は管理画面からダウンロードできる。
コース一覧画面
「コース」は開設時点で、ビジネスに役立つ12本の共通教材が利用できる。それに加えて、独自に登録できる教材数にも制限がない(1教材あたりのファイル容量、データ保存容量には上限あり)。テキストや動画はもちろん、PowerPoint(パワーポイント)から書き出したスライド画像などもアップロードできるため、既存の研修資料があれば、すぐに流用できる。テストやアンケート形式のコンテンツも入れられて、スマートフォンでの受講にも対応している。
テキスト学習画面
テスト画面
習熟度チェックもラクラク操作
eラーニングが対面研修より優れている点が、習熟度をチェックしやすいこと。オール優では修了状況や受講時間が、管理画面から確認可能なため、リアルタイムで「だれが、どこまで履修しているか」が把握できる。
受講状況管理画面
統計データはファイルで落とせるほか、「報告書」の自動作成機能を使えば、円グラフなどでわかりやすい資料も作れる。未受講者に対して、eメールで一括リマインドできるのもうれしい。進捗管理から集計がすべて自動化されるため、研修担当者の手間を省くことができるのがオール優のメリットだ。操作方法に悩んだら、ユーザーガイドを読むだけでなく、Eメールでの運用サポートも受けられる。
報告書(Excelファイル)
オール優 スマートプランは、最大2か月間無料なので、とりあえず使ってみるのも良いだろう。お試し期間終了後は、決済情報を登録しなければ、自動的に課金されることはないので安心して利用できる。
リモートワークが定着するにつれて、企業内でのeラーニングの位置づけも変わりつつある。将来的に受講者が多くなったり、利用規模が変わったりなどで、カスタマイズが必要な場合には上位の「アドバンスプラン」に移行できる。これからeラーニングの導入を考えている研修担当者も、すでに他社サービスを利用している担当者も、ひとまず操作性を体感してみてはどうだろう。
<編集:J-CASTコンテンツ企画ビジネス部>