説明上手は「例」と「比喩」の使い方が上手
つぎに、(2)ピンとこないとき、を解説します。
「誰かの説明を聞いたときに『いまの話、ピンとこないなぁ』と感じたことが何度もあるでしょう。人間は、相手の伝える内容が論理的に正しくても、『ピンとこない』状態が生まれると理解までたどり着きません。まさに『ちょっと何を言っているかわからない』となります。その状態を解消するために用意するものが2つあります」
と、深沢さん。
「例(Example)を用意する、比喩(Metaphor)を用意する。説明上手な人は例外なく、この例と比喩の使い方が上手です」
・例(Example)を用意する
難しい事例をわかりやすく平易に置き換えると......。
→ 「あるある、そういうことが言いたいのね」
・比喩(Metaphor)を用意する
ボウリングはセンターピンを外してしまうと、すべてのピンが倒れることはありません。説明も、センターピンを外してしまうとなかなか伝わりません。
→ 「なるほど、まあ言うとおりだな。主張はよく理解できた」
(3)知らない言葉があるときにも、「ちょっと何を言っているかわからない」につながります。これは、誰もが実感していることでしょう。