数学の専門家が解説! なぜ理解できないとモヤモヤしてしまうのか?【尾藤克之のオススメ】

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説明上手は「例」と「比喩」の使い方が上手

   つぎに、(2)ピンとこないとき、を解説します。

「誰かの説明を聞いたときに『いまの話、ピンとこないなぁ』と感じたことが何度もあるでしょう。人間は、相手の伝える内容が論理的に正しくても、『ピンとこない』状態が生まれると理解までたどり着きません。まさに『ちょっと何を言っているかわからない』となります。その状態を解消するために用意するものが2つあります」

と、深沢さん。

「例(Example)を用意する、比喩(Metaphor)を用意する。説明上手な人は例外なく、この例と比喩の使い方が上手です」

・例(Example)を用意する
難しい事例をわかりやすく平易に置き換えると......。
→ 「あるある、そういうことが言いたいのね」

・比喩(Metaphor)を用意する
ボウリングはセンターピンを外してしまうと、すべてのピンが倒れることはありません。説明も、センターピンを外してしまうとなかなか伝わりません。
→ 「なるほど、まあ言うとおりだな。主張はよく理解できた」

   (3)知らない言葉があるときにも、「ちょっと何を言っているかわからない」につながります。これは、誰もが実感していることでしょう。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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