イーサリアムを保有し、首位を走る明治大学の城正人さんは、ポルカドットの盛り上がりに注目。「今後はアップデート後のビットコイン、ポルカドットへの投資を検討していきたいと考えている」と明かす。
職業能力開発総合大学校のさっちんさんは、ビットコインを追う。今週(2021年11月1日週)はメタバースゲームに着目。「しばらくチャートを見たのちに、ビットコインの購入を決定」。急激な上昇を見せたため、すぐに売却して利益を得た。
同志社大学のしがないトレーダーさんは、試験期間に突入したことで取引はお休み。ビットコインの含み益が膨らんでいる。
ポルカドットへの投資は選択肢の一つ(明治大学 城正人さん)
今週(11月1日週)後半にかけて、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要な通貨は売り込まれ、ここらで一たん大きめの調整入りかと期待していました。そしてビットコインの買い増しを計画していましたが、その余裕も与えてもらえず、すぐに上昇していきました。
(1)話題にならないビットコインのアップデート
1か月ほど前の回でも話題にしましたが、ついにビットコインにスマートコントラクトの機能が実質的に利用可能になるアップデート「taproot」の実装が行われます。そこそこ大きな影響をもたらすアップデートだと考えていましたが、いまだ大きな話題にはなっていないようです。
確かにスマートコントラクトを利用したアプリケーションはイーサリアムやバイナンス・スマート・チェーン(BSC)上などでかなり発達しており、今さら処理速度の遅いビットコイン上で急速に発展することが考えづらいです。しかし、もう少し注目されても良いのではないかと考えます。
事実売りの懸念が少ないことから、このまま注目度が低いままであるなら近いうちのBitcoinへの投資を検討します。
(2)盛り上がるポルカドット
あまり話題に上らないビットコインのアップデートの影で、ポルカドットのパラチェーンオークションの話題は大盛りあがりを見せています。その話題と言うのも、ポルカドットのパラチェーンオークションが11月11日から開始するという話題です。
まず、ポルカドットが何を目指しているのかについては第22節の記事にて解説していますのでそちらをご覧ください。
パラチェーンオークションとはポルカドットの中枢の(ポルカドット)リレーチェーンに繋がる予定の100のパラチェーンと呼ばれるブロックチェーンをオークション形式で選ぶというものです。
100もブロックチェーンを接続する気なのか、それほどにまともに利用可能なブロックチェーンは存在するのかと疑問が出そうですが、プライベートチェーンなどとの接続も可能な技術仕様です。私は、今後需要があるのではないかと考えています。
その中で、さらに話題を読んでいるのが「クラウドローン」、こちらはオークションの入札に利用するポルカドットを私達投資家がプロジェクトに貸し出すというものです。こちらのクラウドローンについては長期間に渡り資金が拘束されてしまうという性質から投資すべきかどうかということはわかりませんが、多くのポルカドットが貸し出され、長期間ロックされることによって売り圧力の低下が起きる可能性があります。
現金割合が高い現状を考えると、ポルカドットへの投資を行うのも有力な戦略の一つだと考えます。
◆ まとめ今回はビットコインのアップデートとポルカドットのパラチェーンオークションについて取り上げてみました。次から次に注目のイベントがありますが、どれも夢があります。
今後の戦略としてはアップデート後のビットコイン、ポルカドットへの投資を検討していきたいと考えています。
今週は、取引なし。総資産は1万9897円(イーサリアムの含み益で、前週比583円プラス)になりました。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス 11月14日に予定されているビットコインのタップルートはさほど話題になっていませんが、大きな材料です。2017年8月のSegwit以来となる大きなアップデートであり、ネットワークのプライバシー、効率、スマートコントラクト機能を向上させることとなっています。これが、11月のビットコインの上昇を後押しした可能性もあるでしょう。
保有する暗号通貨 イーサリアム
前週からの損益 プラス583円
11月5日現在 1万9897円