ポンド急落を回避した北大がプラス 追う専修大は効率よく利益積み上げ、明大もプラス(第24節)【FX大学対抗戦 Aグループ】

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   11月に入りFX大学対抗戦も残すところ、あとわずか。最近は順調に利益を伸ばしている北海道大学の上田晃史さんは、今週(2021年11月1日週)も大幅プラス。チャートをにらんだ「テクニカル的手法で需給を見て決めた」という。ガッチリ! 首位を固めた。

   明治大学の佐野快斗さんはプラスを確保したものの、米ドルの勝ちを英ポンドで減らして、いま一つ晴れない。専修大学のめがねちゃんさんは、ユーロ円の短期トレードを1回のみ。「1回はさすがに取引回数が少ない」と感じているようだが、「なかなかエントリータイミング難しいです」と首をかしげる。

   慶応義塾大学のトリオネアさんは、多忙のために取引はお休み。

  • 逃げる北海道大学、猛追する専修大学、まだまだわからない!
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利益とともに「大きな収穫」を得た(北海道大学 上田晃史さん)

◆振り返り(11月1日~6日)

   11月1日週の取引結果は、上記のとおりとなりました。

   結果をまとめると、プラス6万4000円の利益が出て最終残高は158万2557円となりました。ここのところ大きな負けなく順調に利益を伸ばすことができています。

   基本的なエントリーのスタンスとしてはRSI(買われすぎか、売られすぎかを判断する「相対力指数」のこと)やMACD(マックディー=移動平均線を応用したテクニカルチャート)をとった指標を用いたテクニカル的手法で需給を見て決めました。このトレードでポジションを取って、ボリンジャーバンドという指標で決済タイミングを決めていることが多かったです。

   このことは自分のトレードの思考をシステム化してみたいな?と思って客観的に考えていたら気づきました。もっとボリンジャーバンドに頼っていたイメージでトレードをしていたつもりなのですが、私の場合RSIが1.5割、MACDが4割、ボリンジャーバンドが4.5割ぐらいで意思決定をしていました。

   いつの日か自分が思う期待値を生むタイミングでトレードしてくれるシステムをつくってみたいと思っていますので、このことに気づけただけでも、今週は大きな収穫がありました。

   個別の取引ですが、前回同様OCO-IFDを用いた取引を心がけました。とはいえ、ポジションを取った後で、自分の予想と違った場合はその場で決済をしているため、成り行きでの決済も多くなりがちでした。

   マイナス7000円となった取引では、これは上がるだろうと思ってポジションを取ったのですが、しばらくヨコヨコになってしまったので、すぐに損切りを実行しました。一般にヨコヨコチャートが長く続けば続くほど、動きだした時のボラティリティが大きくなるといわれているので、(もちろん爆益を狙える可能性はありますが)損切りで正しかったと考えます。

   最後に、私が主としてトレードをしているポンド円に大きな動きが11月4日(木)にありました。結論を言うと、大きく円高方向に動いたわけですが、ポジションを持たず観戦していたので痛手を負うことも、利益を得ることもありませんでした。しかし、なぜ取り上げたかというと、今後のポンド円の動きに大きく関わってきそうだからです。

   細かいところは省きますが、11月4日21時に英国のイングランド銀行が政策金利等の指標を発表しました。この発表と共に、英国政府がインフレを抑えるため利上げを行い、引き締めに向かうだろうと市場は考えていたのですが、予想が外れイギリスはまだしばらくは金融緩和を行うことになりました。

   こうしたわけで一気にポンドが売られて、ポンド円はたった1日で3円以上も円高方向に動くことになったのです。一気に円高優勢になってしまいましたので、上値が重いことを理解して売りポジションを多く取ったトレードをしていくことになりそうです。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
テクニカル指標を組み合わせた売買ロジックであれば、インヴァスト証券などの国内FX会社で自作することが可能です。そのため、バックテストも兼ねてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、ある期間で大きなパフォーマンスを挙げた売買ロジックは、その後の相場では大きく利益を吐き出すということになりやすい傾向にあります。そのため、相場ごとに使うテクニカル指標や組み合わせも替えていく必要があります。なお、ボリンジャーバンドはレンジでもトレンドでも比較的使いやすいテクニカル指標であるため、組み合わせの核として良いのではないでしょうか。

前週からの損益  プラス6万4000円
11月5日現在     158万2557円

北海道大学 上田晃史(うえだ あきふみ)
北海道大学 上田晃史(うえだ あきふみ)
北海道大学農学部2年。北海道学生投資研究会に所属。趣味はHiphopに登山、読書。高校1年で株取引のゲームを学校で行い、そのおもしろさにハマる。大学に入学後、自己資金で株式投資を始めて、ちょうど1年。現在は主にバリュー株投資と決算プレーを行う。ただ、FXはデモトレードのみの初心者。
大阪府出身。
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