電話で不用意に「はい」と返事をすると怖い結果に
また、ヤフーニュースのヤフコメでは、防犯の専門家がさまざまなアドバイスを寄せている。
防犯アドバイザーで犯罪予知アナリストの京師美佳さんは、こう呼びかけた。
「電話営業のすべての業者が悪徳なわけではないですが、なかには今回のような紛らわしい名前を使って関連会社を装ったり、電話で関連会社との関係を錯覚させたりする騙し方できっかけを作る業者もいます。
疑わしいサービスの勧誘があれば、即決せずに『検討します』と一度電話を切り、家族や友人に相談すること。相談する相手がいなければ消費生活センターの消費者ホットライン『188』(いやや)に相談してください。
とにかく一人で判断すると詐欺に引っかかることがあるので、相談する癖をつけること、即決しないこと。これは覚えておいてください。『本日中に入金が必要』などとせかす業者は悪徳が多く、絶対に信じないほうがいいです」
詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏さんも、こう注意した。
「今回は(これまでとは)逆に、アナログ回線に戻す手口です。基本的には過去の悪質な勧誘手法と同じ。電話関連の契約は複雑で素人にはわかりづらく、業者の話に巻き込まれがちです。この時、『はい』という言質を取るやり方が使われます。『ネットは使っていませんね?』『はい』と答えさせて話は進みます。電話越しでの『はい』の頷きは契約につながりますので、気をつけて下さい。
注意したいのは、過去に業者の勧誘で光回線に変更した人です。こうした人の名簿は悪質業者に渡っている可能性があり、繰り返し電話がかかる恐れがあります。特に高齢者が狙われやすいので、ぜひとも高齢の親御さんにも注意をしてあげて下さい」
(福田和郎)