今週(2021年10月25日週)のビットコイン価格は700万円前後を行ったり来たりの動き。この動きに、北海道大学の渡部真人さんはビットコイン先物ETF(上場投資信託)の「熱狂が一服したのではないか」と見ている。にっちもさっちも行かない中で、「ビットコインが暴騰することを、サンタさんに願っといた」と、さみしい。
慶応義塾大学の1028さんと明治大学のakiさんは、取引をお休みした。
ETF上場の熱狂、一服か?(北海道大学 渡部真人さん)
ビットコインはここ1週間、大きな変化を見せなかった。10月26日の717万円が最高値で、10月28日に665万円台の最低値をつけたものの、現在は690万~700万円台を推移している。
チャートを見れば、あまり大きな動きはない。人によっては、665万円まで下落したのは大事かもしれないが、筆者にとってはこれまでに比べれば、おとなしい動きであった。
損益は前週に比べて55円のプラス。元手が少ない。ちなみに保有残高は約3700円なので、仮にもしビットコインが暴騰して2倍になったとしても1万円には届かない。もはや笑うしかないだろう。先日、おばあちゃんからお米をいただいたので今月は食費を切り詰めて損失を埋め合わせたい。
今週は株価に資金シフトさせる材料が多かったように思う。まずは10月に米企業の決算が発表され好決算企業が多かったこと、中国企業の恒大の債務不履行の可能性がまだ不安を残すも払拭されてきていること、テスラの躍進、小室圭さんの結婚(関係ない)などだ。FRBの緩和は11月をめどに縮小されていくと推測しているが、投資家たちからすれば、未だに株式への魅力は大きいだろう。米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は10月29日には小幅続伸で終えた。
ただ、アップルやアマゾンなどは売られている。巨大IT企業への規制論の先行や決算が予測を下回ったことによるものだと推測している。Facebookは社名を「Meta(メタ)」変更。新たに作り出す「世界」を見つけ出したようだ。
仮想通貨関連のニュースとしてはエルサルバドルが10月28日にビットコインを再購入。4度目の購入は2400万円ほど。これにより保有残高は1120ビットコイン。ビットコインが暴落する悪判断材料は今のところないはず、だ。
選挙も終わり11月が始まる。今年もあと2か月。ビットコインが暴騰することを、サンタさんに願っといた。
◆児山将のワンポイントアドバイス
10月のビットコインの月足は、始値から高値までが288万円と過去最大の上げ幅を記録しました。ビットコインETF(上場投資信託)の影響は大きく、調査会社のコインシェアーズによると、10月第3週の仮想通貨ファンドの資金流入量は、調査以来最大となる14億7000万ドルに達したと発表。その99%がビットコインファンドだったそうです。さて、衆院選明けの仮想通貨市場は大きく上昇し、ビットコインは720万円まで値を伸ばすなど、印象的な週明けでした。ドル円、株高も後押し材料となり、特にドル円とその相関性が高い米10年債利回りとビットコインが近しい値動きをしています。11月からテーパリングが開始され、10年債利回りは上昇しやすくなっているため、仮想通貨市場にもプラスとなりそうです。
前週からの損益 プラス55円
10月29日現在 3677円
◆多忙のため、取引をお休みしました(慶応義塾大学 1028さん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月29日現在 1万7円
◆今週は多忙のため、取引を見送りました(明治大学 akiさん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月29日現在 1万1664円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
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・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
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