メタバース銘柄高騰も影響なし イーサリアムの明大は微増、同志社大はビットコインを継続保有(第23節)【暗号通貨バトル Aグループ】

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   今週(2021年10月27日週)はメタバース系のディセントラランド(MANA)などに注目が集まり、資金流入が見られたが、ビットコインやイーサリアムはあまり大きな変動は見られなかった。

   明治大学の城正人さんは「フェーズが変わってきたのか、と少し警戒しています」という。イーサリアムの含み益でプラス。ビットコインを保有している同志社大学のしがないトレーダーさんは、今週は調節が入ってやや下げたものの「中長期目線で見ると、今後上がり続ける」と自信をみせる。引き続き、保有を続ける。 職業能力開発総合大学校のさっちんさんは、「ビットコイン価格が不安定で見通しできなかった」ため、取引は見送った。

  • 明治大学が独走状態に……
    明治大学が独走状態に……
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フェーズが変わってきたのかも......(明治大学 城正人さん)

   今週(10月27日週)は仮想空間(メタバース)系のMANA(ディセントラランド)などへの資金流入が見られました。ビットコイン価格はそれほど変動していませんから、次第にフェーズが変わってきたのかと少し警戒しています。

◆フラッシュローンについて
今週、フラッシュローンを利用した攻撃が行われ不正に1.3億ドルもの資金が引き出されたことが発表されました。今回悪用されたのは「クリーム・ファイナンス」というDeFiサービスです。これを受け、クリーム・ファイナンスでは資金の預け入れを一時的に中止しています。
さて、フラッシュローンとは、いったい何なのでしょうか。
フラッシュローンとは借り入れから返済までの一連を1トランザクションで完結させることで担保なしで借入を可能にする金融サービスです。きちんと1トランザクションで完結できるなら担保なしで莫大な資金を借り入れることが可能であるという特徴を持ちます。
資金なしで巨額の資金を借り入れられるという特徴から、フラッシュローンは市場間で価格の鞘が発生した時などにその差額で利益を得るアービトラージを行う際などに利用されます。
なぜ、担保なしに多額の資金を借り入れることができるかというと、目論見どおりに返済が行われなかった場合には、「借りた」事実はブロックチェーンに記録されず、結果的に何も発生しなかったこととなるからです。

〈 UniswapとSushiswapという分散型取引所を例に 〉
たとえばETHUSDCのレートがUniswapで4000ドル=1ETH(イーサリアム)、Sushiswapで4050ドル=1ETHであった場合、1万ETHをフラッシュローンで借入、Sushiswapで1万ETHを4050万USDCに変換。Uniswapで4,50万USDCを1万125ETHへと変換。1万ETHを返済というトランザクションを発生させると、借りた資金はすべて返済したとしても125ETHを手元に利益として得ることができます。
実際にはこれほどの巨大な取引を一気に行うと価格への影響が大きく、この取引が実現できるかどうかはわかりません。また実際フラッシュローンを利用した取引はかなり複雑で、さまざまなトークンを横断的に取引したり、さまざまな戦略を組み合わせたりするようです。
フラッシュローンの仕組みは、ブロックチェーンを利用した金融にしかなし得なかった新たな仕組みとしてかなり期待しています。
たとえば先日、600億円でCryptPunksという絵画が取引された事例がありました。相場価格から相当かけ離れた額の取引ですから、今回は実際に取引があったわけではなく、自己完結の取引だと考えられます。しかし、自己取引とはいえ600億円もの資金を易々と用意できる人がいるのでしょうか。しかし実際にはフラッシュローンを利用すれば実現することができます。
借り入れ→ウォレットAに送金→ウォレットAでウォレットBのPunks購入→ウォレットBのPunks売り上げで借り入れた資金を返済。この一連の取引を一つのトランザクションにまとめると、手数料だけの支払いで巨額の取引があったように見せることができます。

◆まとめ
これまでとまったく異なる仕組みの金融ということで、期待されている「フラッシュローン」ですが、まだまだ初心者には難しく私はチャレンジできていません。いつか利用してみたいと考えています。
今週は取引なし。イーサリアムの含み益として、プラス393円。

◆児山将のワンポイントアドバイス
フラッシュローンの考え方は、FXやCFDのような差金決済ですね。しかし、差金には証拠金という担保が必要である者の、差金決済は瞬間的に取引が行われるため担保が不要で手数料のみで良いという極端な設計となっています。
考え方によっては、過剰なレバレッジがかかっていることになります。相場の天井圏では、レバレッジの掛かった商品が人気になることが多く、リーマン・ショックや、2017年末の仮想通貨でも同じでした。これらの取引が、よくわかっていない相場の新参者が行い始めると相場のピークは近いと考えられます。

保有する暗号通貨  イーサリアム
前週からの損益   プラス393円
10月29日現在    1万9314円

明治大学 城正人(じょう まさと)
明治大学 城正人(じょう まさと)
経営学部2年。明治大学投資サークルBreakouts!に所属。暗号資産が今後の社会に与える影響に魅力を感じ手当たりしだい勉強中。これまで暗号資産のトレード経験はほぼなくETH(イーサリアム)ガチホを続けてきました。ポテンシャル、技術の面を中心にそれぞれの通貨の特徴を見極めて投資していきたいと思います。
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