きょうは、大企業にお勤めの50代のKさんがいらっしゃっています。
「新卒から今の会社に入って、かれこれ30年経ちました。今の会社しか知らないので、他の会社を見てみたい、体験したい気持ちもあって、10年くらいから何となく『転職』という言葉が頭にはよぎっています。とはいえ、コロナ禍で転職市場も大変だと思うので、結局動けないんですよね。自分の人生を後悔しないように、動いてはみたい気持ちはあるのですが......」
まだ会社を辞めちゃいけませんよ!
迷っていても仕方ないからと、勢いで退職するのは辞めておきましょう!
50代の転職はすぐには決まらないもの。大企業出身者だとしても苦戦することは大前提だと思っておきましょう。なので、「退路を断つ」ために先に退職してしまうのは一番やってはいけないことです。
3か月、6か月......。次の転職先が決まらないということもあり得る話です。早期希望退職に応募して上乗せした退職金をもらっていたとしても、使ってしまったら元も子もありませんよね。
勢いで会社を辞めていいのは(理由によりますけど)30代までにしておきましょう。転職するならば、辞表を出す前に、次の転職先を見つけることが大事です。もし、退職後に転職活動する際に、次の仕事が決まるまでの空白期間について、明確な理由がなければ「この人、転職活動で苦戦しているんだな」と印象を相手の企業にも持たれてしまいます。年収も低めに提示されてしまうこともあるので気をつけましょう。
大企業での経験はプラスになる部分もあれば、マイナスとしてとらえられる部分があります。特に「人柄のよさ」は年齢に関係なく、重要なポイントになります。入社したら、一緒に働くことになるので「既存の社員とうまくやっていけるかどうか」など採用担当が見ているポイントです。
大企業の転職で多いタイプは......。
・プライドが高そう
・前のやり方を押し付けそう
・役職にこだわっている
......。
なんだか、どんなにスキルや経験があっていくら優秀だったとしても、面倒臭そうですよね。一緒に働く中で、扱いにくそうとか、場の空気を乱しそうとか思われてしまったら、採用されません。