大躍進! 日本維新の会でわかった「有権者は改革を求めている」 「自滅」自民に野党共闘共倒れのワケ?(城繁幸)

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岸田内閣に漂う「麻生政権臭さ」

   話は変わるが、筆者は現在の岸田文雄内閣からは、2008年から約1年続いた麻生太郎内閣っぽい臭いを常に感じている。小泉改革の後を受けて成立しながら、郵政民営化反対派の議員を続々と復党させ、「自分は改革には賛成じゃなかった」などと言い放ち、改革を求める無党派層からそっぽを向かれて2009年に下野した、あの麻生内閣だ。

   「行き過ぎた新自由主義を修正し、新しい資本主義を作る」と言い出した岸田さんは、筆者の目から見ると、当時の麻生さんと思い切りかぶって見えてしまう。

   とはいえ、共産党と共闘する立憲民主党はとうてい改革派の受け皿にはなりえない。おそらく維新はそこに勝機を見出し、改革を強くアピールすることで自民党から漂流した無党派層を取り込みに行ったのだろう。

   そして、それは見事に成功したように見える。

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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