この世の理不尽さを知ることで、賢く、ラクに生きられる!
若者から「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」にも選ばれ、その生き方、考え方が注目されているひろゆき氏が力説します。
「みんな薄々感じているけれど、指摘しない日本社会の残念な100の現実」とはなにか。知らないと損をする、バカを見る、騙される......。そんなことにならないために、いま読んでおきたい一冊です。
「誰も教えてくれない 日本の不都合な現実 」(ひろゆき著)きずな出版
誹謗中傷はなくならない
昨今、誹謗中傷が社会問題としてクローズアップされています。しかし、ひろゆき氏は「別に大金持ちとか、芸能人のような大成功を収めなくても、ちょっとした成功をしただけでこうした誹謗中傷はやってくる」と言います。
もともと、成功を収めた人は誹謗中傷に慣れていきますが、ちょっとした成功で初めて誹謗中傷を受けた人のほうが大きなショックを受けてしまいがちです。しかし、そういう悪口とか陰口を気にする必要はありません。
ひろゆき氏は次のように言います。
「それは幸せの通過儀礼というか、この世界では日常茶飯事のことなのです。なので、いちいち反応したり、落ち込んだりする必要はありません。むしろ、『自分も他人から悪口をいわれるようになったんだなあ』とよろこぶくらいでいいのです」
誹謗中傷や陰口をわかりやすいケースに置き換えてみます。
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏、投資家のウォーレン・バフェット氏らは世界有数の大富豪ですが、彼らを誹謗中傷したり陰口を言ったりする人は少ないと思います。あまりにも自分からかけ離れた存在だと対象にならないのです。
対象になるのは身近な存在です。たとえば社内の人事が発表されると、人事に文句を言う人がいるものです。昇進・昇格などは対象になりやすいと思います。
「無能なゴマすり野郎が!」
「社長に気に入られただけじゃないか!」
陰口はとどまることを知りません。
容姿や経歴も対象になります。学生地代にミス日本に選出された「花子さん」が入社してきました。男性社員は羨望のまなざしです。女性社員は面白くありません。「花子さん、ちょっと調子にのってない?」などという話はよくあると思います。
誹謗中傷や陰口の源はポジティブな感情ではありません。増大すると、人の不幸を強く願うようになっていきます。嫉妬心を増長させることにメリットなどありません。