ビットコイン先物ETF(上場投資信託)の上場承認で、ビットコインは上昇。下落予想でイーサリアム(ETH)の保有量を半減させていた明治大学の城正人さんは「大きな機会損失を出してしまった。少々リスクを恐れすぎたかな」と悔やむ。ここは一たん、今週(2021年10月18日週)の取引は様子見とした。
一方、ビットコインの保有を続ける同志社大学のしがないトレーダーさんは、「一度、利益を確定しようと考えていた」が、利益確定を保留。引き続き、様子見。売却のタイミングを計っている。
職業能力開発総合大学校のさっちんさんは、多忙のため取引は見送り。次週に向けて、「今後、ビットコインの値段がどうなるかというところ、難しい」としながらも、ビットコイン相場は「自分の予想としては上昇すると考えています」と期待する。
イーサリアム、上昇の波に乗れず......(明治大学 城正人さん)
ビットコインETF(上場投資信託)承認後、結果としては想定していたような下落は発生せず、上昇しました。私はETH(イーサリアム)保有量を半分に減少させていましたから、大きな機会損失を出してしまったわけです。
ビットコイン(BTC)も最高値を更新しており、少々リスクを恐れすぎたかなと思います。ただ、最高値の更新後、再び下落していますから、完全に間違った戦略でもなかったのかなと考えます。今後の展開はわかりませんが、一たん今週の取引は様子見としました。
◆ ポルカドット系への資金流入について
先々週の木曜日(10月7日)、ポルカドットのパラチェーンオークションが11月11日に実施されるというニュースが入って以来、依然としてポルカドット系の暗号資産への資金流入が続いています。
まず昨今、BTC、ETH、AVAX(アバランチ)、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)など、さまざまなチェーンが乱立しています。そんな中で発生する課題として異なるチェーン間で資産のやり取りを、いかに対処するかという問題があります。
たとえばETHをイーサリアムからアバランチCチェーンに転送する場合だと、ブリッジのサービスを利用してWETH.eという形での移転が可能です。
しかし、いちいちブリッジのサービスを利用するのは多額のGas代もかかりますし面倒です。ポルカドットはその点を解決し、チェーン間の「相互運用性」を強化して簡単にすることを目的としています。
相互運用可能な「パラチェーン」は、プロジェクトごとのオークションの入札によって決定され、今回のニュースはそのオークション開催日程が決定したというものです。
すでに、かなりの期待は高まっていますが、なかなか興味深いプロジェクトで、今後の価格の伸びも期待できると考えています。
ブロックチェーン上の分散型取引所(DEX)では、そのチェーンに対応したトークンしか売買することができません。利便性としてどのチェーンのトークンであろうと簡単に売買できる中央集権的な取引所(CEX)に劣っている点もあるなと感じざるを得ない状況です。 もし、ポルカドットがそのような不便さも解消してくれるのであれば暗号資産市場全体も大きく成長することができるのではないでしょうか。
◆ まとめ
今回はチェーン間の価値の移転の現状と今後についてまとめてみました。まだプロジェクトがどのようになるか未知数な部分もありますがとても楽しみにしています。取引なし。
前週比 プラス255円
総資産1万8921円 (0.015ETH〈6855円〉)
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ポルカドットは取引所に上場してからわずか数か月で時価総額ランキング10位以内にランクインした仮想通貨です。技術的な面は大手取引所のバイナンスも評価しており、支援ファンドを設立しているほどです。現在、ポルカドットのパラチェーンオークション開催日を決める議案が提出されており、現在投票が行われています。国内でも取り扱う交換業者が増える可能性が高い仮想通貨のため、そういったリリースにも注目ですね。
保有する暗号通貨 イーサリアム
前週からの損益 プラス255円
10月22日現在 1万8921円
今後のビットコインの動向は難しい?(職業大学校 さっちんさん)
みなさん、おはようございます。さっちんです。
今週(10月18日週)取引はしませんでした。大学の研究が忙しくあまり状況を把握していないこともあり、今週は見送りました。
今週のニュースは、新型コロナワクチンの2回目接種率が7割を超えたことですね。じつにいいことです。感染者数も減り続け、大変いい状況が続いています。このまま収束してほしいと願っています。
さて、人々も町に現れるようになって、経済が活発してきてほしいです。それに伴ってビットコインも大きく値上がりし、2週間前の自分の賭けは失敗におわりました。暗号通貨バトルとは関係なく保有していたビットコインは、値上がりしてくれたおかげでホカホカですが、賭けには負けてしまいました。残念......。
さて、今後ビットコインの値段がどうなるかというところ、難しい。自分の予想としては上昇すると考えています。というのも、10月25日に決済大手マスターカードが、同社の決済ネットワークを利用する企業が仮想通貨サービスを導入できる仕組みを準備していることがわかったからです。これでさらに仮想通貨の利便性があがることが考えられ、期待値は高いと考えています。
では、また来週!
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
10月17日週までは、ビットコインの保有が一番正解でした。しかし、22日にヴァルキリーのビットコインETF(上場投資信託)の取引が始まったところから状況が変わりました。プロシェアーズのビットコインETFは売買代金が最大で1000億円を超えていました。しかし、ヴァルキリーはわずか90億円と低迷。両社の差は10倍に広がるほどでした。これがビットコインETFの承認期待で上昇してきた相場の利益確定の材料となり調整に入った模様です。
保有する暗号通貨 ビットコイン
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
9月24日現在 1万2060円
含み益膨らみ、売却のタイミングを計る(同志社大学 しがないトレーダーさん)
◆ 今週の注目ニュース
最近会った興味深かったニュース3つを紹介したいと思う。まずは、米国のビットコイン(BTC)先物ETF(上場投資信託)の初認可である。昨今のビットコインの大幅な上昇は、主にこのニュースの影響であると考えられる。一度も承認されたことのなかったビットコインETFだが、厳格な規制水準を持っていたSEC(米証券取引委員会)の態度が軟化し、史上初の認可が下りた。これは歴史的に重要な意味をもつことであり、今後も類似した金融商品の上場が続く可能性があるとされている。
次に、米国版バイナンスでのフラッシュクラッシュである。大きな急落の原因としては、トレーディングソフトウェアのバグが引き起こしたと、公式が説明している。バイナンスだけではなく、他の取引所の価格も下がってしまい、ビットコインの価格は一時的に6万ドルを割った。
最後に、イーサリアム(ETH)のETFに関する申請の検討である。米資産運用大手グレースケール社は、先週のビットコインETFに続き、イーサリアムETFの申請を検討していることを示唆した。イーサリアムETFが申請された場合、また、今月のような暗号通貨全体の上昇を期待できると考える。
◆ 今週の取引
9月13日に481万4150円で買ったビットコインを保持し続けている。最高値を更新したビットコインだが、思った以上に利益確定による下落がなかったことから、長期的に見れば、今後も上がり続けるのではないかと考えた。
◆ 今後の戦略
先週は記事を書けなかったため、述べることができなかったが、最高値を更新すれば、一度、利益を確定しようと考えていた。しかし、思った以上にビットコインの買いが強かったため、利益確定を保留。様子を見ている。今後、悪材料が多く出てしまった場合に限り、売りたいと考える。
ビットコイン(0.002 BTC)を保有。4435円の含み益(先週比 プラス322円)。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
プロシェアーズのビットコインETF(上場投資信託)は活況。わずか2日で運用資産が10億ドルに達し、史上最速の記録を打ち立てました。なお、これまでの最速は、金のファンド(SPDRゴールド・シェアーズ )で、2004年に取引が開始され3日で運用資産が10億ドルに達したそうです。
ビットコインに万年強気派のアナリスト、トム・リー氏は、個人投資家に人気のETFであるインベスコのQQQの運用資産(20兆7000億円)を超えるという意見を出しており、他には1年後には5兆ドル規模になるのではという見方も出ています。なお、金のETFで最大の運用資産を誇るSPDR ゴールド・シェアが700兆円規模となります。
保有する暗号通貨 ビットコイン
前週からの損益 プラス322円
10月22日現在 1万4435円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/