投票率76.6%! コロナ禍で郵便投票が急増 ドイツ総選挙を数字で振り返る【1】(高橋萌)

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有権者って誰? ――38%が60歳以上、13%が移民の背景を持つ

   今回のドイツ連邦議会選挙で選挙権を有していたのは、約6040万人。日本の選挙人名簿の登録者数は約1億500万人ですから、有権者の数は日本の6割くらいです。

   連邦選挙法によると、「選挙日に18歳に達し、ドイツ連邦共和国に3か月以上居住していて、裁判所の命令によって投票資格を失っていないすべてのドイツ人」に選挙権が与えられています。

   有権者の38%が59歳以上、女性は51.7%と男性よりわずかに多く、移民の背景を持つ有権者は790万人、13 %の割合です。

   ドイツでも高齢者(59歳以上)の割合が約4割にのぼり、「高齢者が選挙の結果を決めている」という問題意識はあります。前回(2017年)の年齢別投票率を振り返っても投票率が一番高かったのは60?69歳で81%、一番低いのが20?24歳で67%。それでも、67%。日本の2017年総選挙でも最大投票率は叩き出したのはやっぱり60代で72%、最低投票率は20代で33%でした。

   また、立候補者についてはドイツの総選挙では6211人、10月19日に公示された日本の衆院選は2015人が立候補しました。日本の6倍以上というこの数字もとても興味深いので、次回はドイツの総選挙を戦った6211人の背景に迫ります。(高橋萌)

高橋 萌(たかはし・めぐみ)
高橋 萌(たかはし・めぐみ)
ドイツ在住ライター
2007年ドイツへ渡り、ドイツ国際平和村で1年間の住み込みボランティア。その後、現地発行の日本語フリーペーパー「ドイツニュースダイジェスト」に勤めた。元編集長。ドイツ大使館ブログでは「ドイツ・ワークスタイル研究室」を担当。サッカー・ブンデスリーガ大好き。日本人夫とバイリンガル育児に奮闘中。
Twitter: @imim5636
神木桃子(こうぎ・ももこ)
神木桃子(こうぎ・ももこ)
ドイツ在住ライター
島根県生まれ、東京・多摩育ち。物事の成り立ちを知りたいと大学では有機化学を専攻。小売業界でのオーガニック製品や地域産品のバイヤーを経て、2014年よりドイツに移住。「もっと心地よくグリーンな暮らしへ」をテーマに、ドイツのマーケット情報やトレンド、ライフスタイルについて執筆活動中。3歳になる娘と日本人の夫との3人暮らし。
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