携帯電話「解約金廃止」で大手3社の最後の砦が崩壊! ネットでは「次は長期利用者の優遇をお願いします」

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   携帯電話料金値下げの障害になっていた大手3社の「最後の砦」がついに崩れ落ちた。

   いわゆる「2年縛りの囲い込み」といわれ、他社への乗り換えをしにくくしていた「解約金」が撤廃されることになった。

   NTTドコモに続き、ソフトバンクとKDDI(au)が廃止を発表したのだ。しかし、それでもネットでは「あの縛りも廃止してくれたらなあ」と望む声が多い。

  • 携帯電話の乗り換えがしやすくなるのは嬉しいが…(写真はイメージ)
    携帯電話の乗り換えがしやすくなるのは嬉しいが…(写真はイメージ)
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解約金の撤廃でも大手3社が横並び

   ソフトバンクが2021年10月26日に発表した資料や主要メディアの報道によると、ソフトバンクは2年契約の旧プラン利用者に課していた解約金(契約解除料)を来年(2022年)2月1日から廃止する。

   具体的には、2019年9月までに契約した2年契約のプランでは、解約する際に1万450円(以下、いすれも税込み)が、2019年10月以降の契約では1100円の支払いが必要だったが、不要になる。現在の一般向け新プランでは解約金はゼロ円だから、これでソフトバンクと系列の格安ブランド「ワイモバイル」では、一部の法人向けプランを除き、すべて解約金がなくなる。

   また、ソフトバンクは今年3月に、他社への乗り換え時の番号持ち運び制度(MNP)で一律3300円としていた手数料も撤廃している。

   一方、KDDI(au)も10月26日、報道各社の取材に対し、旧プランの解約金を今年度末(2022年3月)までになくす方針を明らかにした。新プランの利用者に課していた1100円の解約金も撤廃する。詳細は後日発表するという。

   すでに、NTTドコモは10月から解約金を撤廃しており、大手3社が足並みをそろえることになる。

   大手3社はこれまで割高な解約金で顧客を囲い込んでいたが、これで乗り換えやすい環境が整い、利用者の利便性が高まりそうだ。

   携帯電話の契約をめぐっては、総務省が各社の競争を促すため、携帯電話会社の乗り換えをしやすくすることが必要だと指摘。2019年の電気通信事業法改正に伴い、解約金の上限額を引き下げた。しかし、旧プランの契約者は適用されず、高額な解約金が乗り換えの阻害要因となっていた。

   菅義偉前首相が2020年9月に就任して以来、「携帯電話料金値下げ」のスローガンを掲げて強力な圧力をかけてから、携帯大手各社は乗り換えの時の手数料などを次々と廃止してきた。いわば、「解約金の廃止」で大手3社の「最後の砦」が崩れたことになる。

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