みなさん、こんにちは。馬医金満です。
米テスラが2021年10月20日、7~9月期(第3四半期)決算を発表しました。売上高、利益ともに過去最高になりました。これで、9四半期連続で黒字を達成しています。
「造れば売れる」テスラ車、9四半期連続で黒字達成
ご存じのように、テスラは米国のEV(電気自動車)メーカーで、ナスダックに上場しています。好調な決算を受けて、10月21日のテスラ株は一時900ドルに上昇。終値は前日比3.3%高の894ドルで、上場来高値を更新しました。
発表された決算によると、売上高が137億5700万ドル(約1兆5700億円)と前年同期に比べて57%増。テスラの売り上げの一角を担っていた、他の自動車メーカーへの温暖化ガス排出枠(クレジット)の売却収入は30%減の2億7900万ドル(315億円)に落ち込んだものの、純利益でいうと16億1800万ドル(約1800億円)となり、前年に比べて4.9倍に伸びました。
注目すべき数値は、営業利益率です。今期は14.6%となっており、これは近年のトヨタの営業利益率よりも高くなっています。
株価の上昇は、収益性の重要な指標である営業利益率の拡大が好感されたようです。
現在、テスラ車は「造れば売れる」状態になっているといわれており、そうなると業績のドライバーは供給される半導体の量だと考えられるのですが、市場で予想されていたよりも多くの半導体を調達できたことが大きいとみられます。
また、設備投資した機材も順調に償却されることで実質のコスト減にもなってきており、今後も継続して利益が出せる構造になっていると考えらます。
時代はいよいよ「EV」本番です。事業が軌道に乗ったとみていいようです。