2000年以降の衆院選後、投票前より株価が高かったのは7回中3回
では、買いなのだろうか。厄介なことに、ここで衆議院選挙の結果が株価にさらに影響を与える。
井出氏が2000年以降7回あった衆議院選挙について、株価への影響を調べたところ、日経平均株価を100として投票日直前とその後の騰落をみると、株価が投票直前より高い状態を維持し続けたのは7回のうち3回のみだった=図表2。
その3回は、2005年の小泉進一郎氏の郵政解散で、「日本が変わる」と強く印象付けられて海外投資家の資金が流れ込んだ。次が2012年の民主党政権が交代し、アベノミクス始動した選挙。やはり日本が大きく変わると期待された。そして3番目は前回の2017年に自民党が圧勝した選挙。単独で3分の2議席に迫る284議席を獲得した。
一方、与党第一党の自民党が振るわない年は軒並み株価も振るわない結果に。今回は、報道各社の世論調査によれば、自民党は過半数を維持する可能性が高いが、圧勝だった前回より数十議席減らすのは確実とみられる。さて、「ハロウィン効果」に賭けるか、「自民党ジンクス」を重視するか、思案のしどころだ。
(福田和郎)