株価はレンジ相場、衆院選で様子見気分か? ドルは上値重く......(10月25日~29日)【株と為替 今週のねらい目】

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   東京株式市場の日経平均株価は3万円の大台を前に足踏み。世界的な原油高や米国の長期金利や株価の動向、中国の不動産業界の債務問題に揺れている。ドル円相場も、急激な円安ドル買いが収まりつつあり、1ドル=114円台に乗るとドル売り圧力が強まっている。

   一方、衆院選は2021年10月31日に投開票日を迎える。市場はますます様子見気分が高まりそうだ。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 米国の長期金利や株価の動向に右往左往……(写真は、ホワイトハウス)
    米国の長期金利や株価の動向に右往左往……(写真は、ホワイトハウス)
  • 米国の長期金利や株価の動向に右往左往……(写真は、ホワイトハウス)

東京株式市場 企業の中間決算がスタート

日経平均株価予想レンジ:2万8400円~2万9500円

2021年10月22日(金) 終値 2万8804円85銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、レンジ内でのもみ合いか。

   前週の日経平均株価は、反落した。終値では2万9000円を割り込んだ。米国株が堅調に推移した半面、日経平均株価は2万9000円を超えた水準では、戻り売り圧力も強かった。また、今週からスタートする企業の9月期決算や、月末の衆議院選挙を控え、様子見気分も強かった。

   今週の日経平均株価は、レンジ内でのもみ合いとなりそうだ。企業の9月期中間決算が始まることに加え、月末の衆議院選挙を控え、様子見気分が強まる可能性もある。

   また、企業決算の動向次第だが、個別株物色を中心とした取引が中心になる可能性もある。ただ、引き続き米国の景気動向や米国株の動向、米長期金利動向に左右される面は強く、米国の経済指標や市場動向には注意が必要だ。

東京外国為替市場 米早期利上げ観測は不透明に

ドル・円予想レンジ:1ドル=112円50銭~114円50銭

2021年10月22日(金)終値 113円46銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。

   前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となった。FRB(米連邦準備制度理事会)理事の発言をきっかけに、米国の早期利上げ観測が高まったことで、ドルは一時1ドル=114円台後半まで上昇したが、114円台では実需のドル売りも見られ、またFRBのパウエル議長の「まだ利上げすべきではない」との発言で、米長期金利が低下したことから、ドルは1ドル=113円台に下落した。

   今週のドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開となりそうだ。原油・資源高や米長期金利の上昇を背景に、ドルは堅調な動きを続けてきたが、1ドル=114円台ではドル売り圧力が強まっている。

   米国の早期利上げ観測についても、米国の景気動向、インフレ懸念によって、開始時期は不透明だ。このため、ドルが堅調に上昇するのは難しい状況だろう。

   経済指標は、国内では25日に8月の景気動向指数、27日に日本銀行の金融政策決定会合(28日まで)、28日に日銀の黒田東彦総裁会見、29日に9月の完全失業率と有効求人倍率、9月の鉱工業生産などの発表が予定されている。

   海外では、26日に米国の10月の消費者信頼感指数と9月の新築住宅販売、27日に米国の9月の耐久財受注、28日に米国の7~9月期GDP(国内総生産)速報値、ECB(欧州中央銀行)定例理事会、ラガルドECB総裁会見、29日に米国の9月の個人消費支出と個人所得などが予定されている。

(鷲尾香一)

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