NZドル、メキシコペソすべて約定(一橋大学 ボンゴレさん)
米ドル円が約3年ぶりに1ドル=114円台になったことを筆頭に、クロス円でも円が全面安となっています。この背景としては、(1)米株高を契機に投資家のリスク選好が進んでいること(2)日本の経済回復の遅れ(3)日本が物価上昇になかなか転じないこと(4)原油高が今後の日本の輸出に悪影響を与えると考えられていること――が考えられます。
FX取引を通して、この状況を実感することは学びが多く、楽しさを感じています。今週は保有している通貨がすべて約定されました。ドル円を中心に円安傾向がどのクロス円でも進んでいることを考えると、もう少し高めに指値を設定してもよかったかなと思っています。
ニュージーランド(NZ)ドルは、1NZドル=77円の買いポジションが指値注文していたとおり78.5円で約定され、7万5000円の決済益を得ました。NZ個別の理由が背景にあるというよりも、リスク選好の流れと円安がもたらした結果だと推測しています。
メキシコペソは、1メキシコペソ=5.35円、5.4円で50万通貨ずつ保有しており、まず後者は1メキシコペソ=5.5円で約定し、5万円の決済益を得ました。前者は、10月初めのOPECプラス会合で原油の積極的な増産が見送られ、供給不足から原油高が進行しているという状況がメキシコペソにプラスに働くと考え、11月に実施される次の会合までに約定されればと5.6円に指値を変更しました。
投資家のリスク選好姿勢が強まっていることも指値変更の理由です。約定までは時間がかかると思っていたのですが、16日(土)午前中に約定され、7万5000円の決済益を得ました。
先週時点では市場の予想とほとんど変わらなかったこともあり、相場に大きな影響は与えませんでしたが、メキシコの9月の消費者物価指数は6%であり、中央銀行がさらに政策金利を引き上げる可能性があると考えています。すでに市場は織り込んでいるのかもしれませんが、スワップポイントを狙うという点では来週中に再び買いポジションを保有しようと思っています。
※メキシコペソは1取引数量が10万通貨だったのですが、1万通貨だと勘違いして表記していました。今までの決済益及びスワップポイントは間違いありません。 前週からの決済益は、プラス20万2940円(スワップポイント含む)。
◆ 児山将のワンポイントアドバイスメキシコペソで攻めたボンゴレさんが爆益を出してくれました。原油高と円安でメキシコペソも2020年2月末の水準まで値を上げました。インフレ率が高止まりしており、今後の利上げも想定されることから、メキシコペソは堅調な相場が続きそうです。また、メキシコ株も堅調に推移しており、米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価以上の上昇を見せる場面もありました。
原油高が影響しているとあって、毎週発表される米国の週間原油在庫統計を見ておいてはいかがでしょうか。予想と結果の振れ幅が大きい指標ですが、シンプルに発表後に原油が上昇すれば、メキシコペソも上がりやすいという見方で大丈夫です。
前週からの損益 プラス20万2940円
10月15日現在 156万535円
神奈川県出身。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月15日現在 108万4455円
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月15日現在 110万5020円
福岡県出身。
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