急激な円安ドル高が進行。2021年10月15日には1米ドル=114円をつけた。じつに約3年ぶりのことだ。明治大学の佐野快斗さんはこうした状況を、原油高などの高騰もあって、「いわゆる、悪い円安になってしまっている」とみている。ただ、そんな円安相場に対して大きくチャレンジしたところ、大敗。首位を独走かと思われたが、Aグループはこれでほぼ横一線となった。
専修大学のめがねちゃんさんの今週はチャート図をにらみ、静観。ただ、視点を切り替えて短期トレードを目指すことを考えている。「タナボタ」式とはいえ、トップに躍り出たことから、次週以降のトレードが注目される。
北海道大学の上田晃史さんと慶応義塾大学のトリオネアさんは、多忙のため取引をお休み。コロナ禍の自粛生活が少しずつ解けて、大学生活は学業に学園祭に、にぎやかな秋を迎えている。
ああぁ... ほとんど損切り(明治大学 佐野快斗さん)
◆ 今週(10月11日週)の相場最近、円安が極端に進んでいる。10月1日時点では1ドル=111円台であったドル円が、15日には114円まで上昇。それと同時に他国の利上げ示唆、石油やコーンなど原材料の高騰もあって、いわゆる「悪い円安」になってしまっている。現在日本は「2%の物価目標」があるため、現行のゼロ金利を終了して利上げを行うことも難しいと考えられるので、この円安はしばらく続くと思われる。
発表のあった指標
10月13日【米国消費者物価指数(CPI)】
JETROによれば、CPIは前年同月比で5.4%上昇、エネルギーと食料品セクターをのぞいたコア指数は4.0%上昇した。前月比では、消費者物価指数・コア指数それぞれ0.4%、0.2%上昇し、ガソリンや食料品などが原材料の高騰で伸びを見せているのに対し、行楽シーズンが終わった航空セクターは伸びが鈍化した。量的緩和の年内開始が示唆されているもののこのまま物価が高くあり続ければ、利上げも早まるかもしれない。ドル円は13日21時からの1時間足で最高値113.81円最低値113.53円の陽線をつけた。大きな変動はなかったが、円安ドル高の傾向は続いて横ばいとなった。
JETROによれば、9月の小売売上高は前月比で0.7%上昇し、2か月連続での増加となった。ガソリンスタンドなど原材料を供給する業種が大きな伸びを見せ、個人単位の消費の回復と、原材料価格の上昇を反映した。
バイデン米大統領はTSMC(台湾積体電路製造)など半導体の製造業者に対し、供給などのデータを提出することを求める大統領令にサインしたが、他の原材料不足に対してどのような政策をとっていくのか注目していきたい。
◆ 今週のトレード
【米ドル円】
113.500円が抵抗線になると考え、数回ショート(売った)したものの、ほとんどが損切り、かつlotも大きく設定していたため大きなマイナスになった。マイナス21万5630円。いくら円安がすすんでもこれ以上いかないというバイアスで沼にハマってしまったのが今回の敗因と考える。
数年来の円安相場が到来し、このFX大学対抗戦も明暗が分かれる結果となりました。長らくレンジ相場であった後にトレンドが発生すると、初動は逆張りが出るため、動きが鈍くなります。しかし、一定の水準を超えると、逆張りのポジションがロスカットされ、さらに乗り遅れたトレーダーの注文が重なるため、トレンドが加速する傾向にあります。数か月ぶり、数年ぶりの○○円というキーワードが出た後は、こういった相場になりやすい傾向にあります。
筆者は2009年から為替市場を見ていますが、今回の相場はアベノミクス初動のような勢いを感じています。
前週からの損益 マイナス21万5630円
10月15日現在 130万7648円