米証券取引委員会(SEC)がビットコイン先物ETF(上場投資信託)を承認するとの報道で、ビットコインをはじめとする暗号通貨の価格が上昇した。明治大学の城正人さんはこの機に、余剰資金でビットコインを短期運用。また、長く保有しているイーサリアムを半分売却して利益を積み上げた。
同志社大学のしがないトレーダーさんは、保有するビットコインの含み益が膨らみニンマリ。職業能力開発総合大学校のさっちんさんは、多忙のため取引をお休みした。
ビットコイン、最高値更新!(明治大学 城正人さん)
ビットコイン先物に連動するETF(上場投資信託)が承認されるとの報道から、ビットコイン価格が上昇しました。その上昇を起点に多くの通貨でも価格の上昇が見られました。
この話題は数日前から流れており、また断続的な強い買いが入っていたため余剰資金でビットコインを短期運用しました。しかし、上場日に近づくにつれETF承認事実売りのリスク、または承認されなかった場合の悲観下げのリスクも踏まえ、すぐに売却しました。
もう少し利益を上積みできたので、反省しています。
しかし、一方で投資家のあいだの楽観、悲観を表すFear&Greedy指数も79と大幅な楽観に傾いており、楽観的な様相を呈しているように感じます=左図参照。
このままバブルが継続するのか、ETF承認の出尽くし売りで下落するのかはわかりません。
全体的に楽観視している状況ですが、その中でいくつか気になるニュースを見つけました。今回はそのうちの一つについて、ご紹介していきます。
そのニュースは、「Steam上でのブロックチェーンなど暗号資産に関わるサービスを採用するゲームの提供を禁止する」というものです。以前の記事でご紹介したAxieなど、NFT(非代替性トークン)は現状、ゲームでの利用が多いです。
そもそもブロックチェーンを利用したゲームというのは何? と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。これまでオンラインゲームをする際などは企業のサーバ内にデータが保管され、獲得したキャラは擬似的に手元に保有している状況でした。
しかし、サービスが終了してしまうとたくさんの労力と時間、お金をかけて獲得したキャラクターやスキルなど、すべてが消滅してしまいます。
一方で、ブロックチェーンを利用したゲームではブロックチェーン自体にデータが記録されるため、半永久的にそのデータは消えることはありません。また、獲得したキャラクターは自分のウォレットに保有している状況ですから、売買をしたり別のゲームにキャラクターを引っ越すことができたりするかもしれません。
つまり、ブロックチェーンを利用したゲームではゲーム上でお金を稼ぐことができたり、企業のマーケティングの場になったり、これまでのゲームではなかったような機能が追加され、さらに魅力が高まる可能性が高いでしょう。
暗号資産に直接投資することに抵抗がある方でもとしても、ゲームとしてなら利用のハードルが低く、さらなる市場の拡大も期待できました。しかし、世界有数のパソコンゲーム配信プラットフォームSteamを利用できなくなったことから、今後は苦戦を強いられるかもしれません。
◆ まとめ今回は楽観視する市場の中で、ブロックチェーンを利用したゲームに対する逆風について紹介してきました。今後ブロックチェーンゲームは発展していくと思いますが、まだまだUI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザーエクスペリエンス)の問題、ブロックチェーンの処理速度の問題などで普及への道のりはまだまだ遠そうです。
最後に長らく保有し続けてきたイーサリアム(ETH)についてですが、ETFの承認延期などのリスクも鑑み、半分(0.2ETH)売却しました。 ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ブロックチェーンとゲームは非常に相性が良い組み合わせですよね。今でこそNFT(非代替性トークン)というキーワードは世に知れ渡りましたが、2017年ごろにはクリプトキティー、マイクリプトヒーローなどのゲームが流行り、合成されたキャラクターに高値が付くなどの知る人ぞ知るちょっとしたブームがありました。サーバーで管理するよりもコストも掛からず便利ですから、今後もますます流行りそうです。
ただし、ゲームが流行るかどうかは中身が大きく左右します。そのため、面白いタイトルがどれだけ出るかどうか一番の指標だと考えています。
保有する暗号通貨 イーサリアム(0.015ETH保有)
前週からの損益 プラス1745円
10月15日現在 1万8666円
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月15日現在 1万2060円
保有するビットコイン(0.002 BTC保有)の含み益は10月15日現在、プラス4113円。
保有する暗号通貨 ビットコイン
前週からの損益 プラス1526円
10月15日現在 1万4113円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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