衆院選後の株価は? 週刊ダイヤモンドが特集 エコノミストは「FIRE資産形成術」、東洋経済は「みずほ銀行」に注目

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みずほはりそなに追い抜かれるかも? 週刊東洋経済

「週刊東洋経済」2021年10月23日号
「週刊東洋経済」2021年10月23日号

   今年に入り、相次ぐシステム障害を起こしたみずほ銀行。統合から20年、かつてない窮地に立たされている。 「週刊東洋経済」(2021年10月23日号)が、「みずほ 解けない呪縛」と出した特集を組んでいる。2021年2~3月に計4回の障害が発生、6月に第三者委員会が報告書を提出し、再発防止策を発表した。ところが8~9月に再び計4回の障害が発生。9月に金融庁は業務改善命令を出した。同誌によると、みずほ銀行は統合以来、20年間で11回の行政処分を受けているという。

   システム障害の理由について、システム軽視によるコストカットが障害の連鎖を招いたと見ている。みずほは2019年に新しい勘定系システム「MINORI」に移行したが、ATMや営業店端末などをつなぐ周辺のシステムの一部では、古い設計のものが使われているという。システム部門にはコストカットの圧力がかけられており、対前年比10%の予算削減を迫られていた、という担当者の声を明かしている。

   こうしたシステム軽視は今に始まったことではなく、旧行ベースのマルチベンダー体制が引き起こした、と見る関係者が多いようだ。

   特集では、システム障害の裏にある「病巣」として、内ゲバ同然の内部抗争の実態に迫っている。また、総資産10億円以下の企業には担当者をつけないという中小企業切り捨ての「改革マニュアル」を入手し、顧客を無視した対応に疑問を投げかけている。メインバンクをみずほから変えたいという企業の声も紹介している。

   こうした動きの中、みずほの背中には、りそなが迫っているという。住宅ローン残高やメインバンク数ではりそながみずほを追い越したというデータを示している。こうした状況が続けば、将来、りそなとみずほの地位が逆転し、「メガバンク3行+みずほ」と呼ばれる日が来るかもしれない、と結んでいる。

(渡辺淳悦)

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