東京外国為替市場 ドル上昇、1ドル=115円台の可能性
ドル・円予想レンジ:1ドル=112円50銭~115円00銭
2021年10月15日(金)終値 114円20銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国のインフレ懸念、米国の長期金利の高止まり、原油高などを材料に、ドルは一時1ドル=114円台半ばまで上昇。3年ぶりの高値水準となった。
今週のドル円相場は、上値の重い展開となりそうだ。米国の長期金利の高止まり、米国の早期量的緩和の縮小(テーパリング)への期待感の強まり、米国の経済指標が市場予想を上回る好結果により、インフレ懸念の強まりなど、1ドル=115円台へドルが上昇する可能性もある。
ただ、ドルが1ドル=114円台に急上昇したことで、利益確定のドル売りに加え、実需筋のドル売りが予想され、ドルの上値も重くなりそうだ。
経済指標は、国内では19日に衆議院選挙の公示、20日に9月の貿易収支、22日に9月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、18日に中国の7~9月期GDP(国内総生産)、中国の9月の鉱工業生産と小売売上高、米国の9月の鉱工業生産と設備稼働率、19日に米国の9月の住宅着工件数などが予定されている。
(鷲尾香一)