原油価格の上昇響く 3年ぶりの円安水準でどうなる? (10月18日~22日)【株と為替 今週のねらい目】

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   米ドルが3年ぶりの高値水準となっている。2021年10月15日には1ドル=114円台に乗せた。原因は、米国のインフレ懸念、米国の長期金利の高止まり。そして、原油価格の上昇だ。

   急速な円安で、国内では輸入物価の上昇が顕著になっている。長引けばエネルギー価格の上昇などにはね返り、企業活動にはマイナス。株価への影響も小さくなくなる。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 3年ぶりの円安水準でどうなる?(写真はイメージ)
    3年ぶりの円安水準でどうなる?(写真はイメージ)
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東京株式市場 相場の「重し」は後退したか?

日経平均株価予想レンジ:2万8500円~2万9700円

2021年10月15日(金) 終値 2万9068円63銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみ合いか。

   前週の日経平均株価は、4週間ぶりに大幅反発して2万9000円台を回復した。米国のインフレ懸念、米国の長期金利の上昇、東南アジアの新型コロナウイルス感染者数の減少によるサプライチェーン不安、岸田文雄首相の金融所得課税引き上げ構想の延期など、相場の重しとなっていた懸念が後退した。

   今週の日経平均株価は、もみ合いとなりそうだ。確かに、東南アジアの新型コロナウイルスの感染者数は減少している。しかし、トヨタ自動車が減産を継続するなど、サプライチェーンの回復にはほど遠い状態だ。

   米国のインフレ懸念は後退してきたが、国内では原油価格の上昇と急速な円安によって、輸入物価の上昇が顕著になっている。中国恒大集団の債務問題もくすぶり続けている。政局が衆院選に向けた選挙戦入りしたことで、株価を上昇させる手掛かり材料は乏しくなっており、目先は様子見ムードが強まる可能性がある。

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