慶大、波に乗れなかったもののプラスを確保 専修大は加ドルとNZドルに躓く(第20節)【FX大学対抗戦 Aグループ】

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週後半の上昇局面を逃す(明治大学 佐野快斗さん)

◆今週の相場(10月4日~8日)

今週の注目指数
10月5日:オーストラリアRBA政策金利、米国ISM非製造業景気指数
10月6日:ニュージーランドRBNZ政策金利、米国ADP全国雇用者数
10月8日:米国雇用統計

   ニッセイアセットマネジメントのマーケットレポートによれば、RBA(オーストラリア〈豪州〉準備銀行)の政策金利の発表は、政策金利を0.10%で据え置き、週40億豪ドルの国債買い入れを継続することを決めた。また、ワクチン接種拡大に伴って景気回復を見込んでおり、デルタ株の蔓延で落ち込んだ7~9月のGDP(国内総生産)も回復に向かうとの見込みだ。

   豪ドル円は、5日12時からの1時間足で最高値80.871円最低値80.692円の短い陰線を付けたが、その後は堅調で右肩上がりに上昇している。

   REUTERSによれば、61.9と、前月61.7から若干の上昇を見せた。未だにデルタ株による、労働力・物流・原材料への影響が大きく、市場予想は上回ったものの、伸びは芳しくない。ドル円は、5日23時からの1時間足で、最高値111.318円最低値111.200円の短い陰線を付けたが、この足から反転して上昇トレンドとなった。

   参考リンク
REUTERS「再送 米ISM非製造業指数、9月は61.9にやや上昇 供給制約で伸び抑制」(2021年10月6日付)
REUTERS「コラム:米9月雇用統計、低調なヘッドラインの裏に明るい材料」(2021年10月11日付)

   JETROによると、RBNZ(ニュージーランド〈NZ〉準備銀行)は物価の安定・持続可能な雇用支援のためとして政策金利をこれまでの0.25%から0.50%へと引き上げることを決定した。NZドル円は、10月6日10時からの1時間足で最高値77.902円、最低値77.313円の実体の短い陰線を付け、一時的に大きく動いたものの、その後は一たん76円台まで下落し、他のクロス円ペアと同じく上昇している。

   9月分の雇用統計は、市場予想を大きく下回る前月比19万4000人増となった。一方で業種により差はあるものの、全体的に雇用者は増えており、不安材料は小さくなっている。また、コロナウイルス新規感染者減少もあり、利上げはまだ先ではあるが年内の債権買い入れ停止も考えられるため、注視する必要がありそうだ。

◆ 今週のトレード

   今週はワクチンの副反応がひどかったためノートレ(取引なし)で終わった。週後半の上昇をとれなかったのは痛いが、次週は積極的にトレードしていきたい。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
景気回復はもちろんですが、最近のオセアニア通貨の上昇の背景にあるのは、商品市場の高騰です。主要なコモディティの指数であるCRBインデックスは、2014年11月以来となる水準にまで上昇しています。
そんななか、下落しているコモディティは鉄鉱石です。オーストラリアは鉄鉱石を中国に輸出しており、その割合は中国全体の6割にも上ります。しかし、中国では環境負荷が大きい鉄鋼業界の減産計画を推進しており、さらには恒大集団などの不動産市場の悪化により鉄鉱石需要が急落。5月からなんと半値にまで下落しています。オーストラリアは、鉄鉱石生産で世界トップであるため、この材料は気にしておく必要がありそうです。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
10月8日現在       152万3278円
明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学文学部2年 所属サークル:明治大学Break outs!
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