ビットコインが急騰し、600万円台で推移。暗号通貨市場が沸いている。
そうしたなか、今週(2021年10月4日週)は北海道大学の渡部真人さんが勝負に出た。10月8日、ビットコインに全財産を投入した。「もう遅いという意見があるかもしれない」と、なにやら弱気だが、ここ一番のチャレンジを見守りたい。
明治大学のakiさんと慶応義塾大学の1028さんは、取引をお休みした。
ビットコインに全財産を投入!(北海道大学 渡部真人さん)
ビットコインが10月5日あたりから急騰、600万円台を推移している。620万円が最高値だろうか。高騰の背景にはビットコインETF(上場投資信託)がついに承認されるのではないかという期待が先行したのではないかという見立てに大きく間違いはないだろう。
「ビットコインETF」は、じつは2017年からアメリカで申請されてきた。今でこそ仮想通貨に対して大きく注目が集まっているが、4年前から実行されていたとは驚く。しかし、申請は承認されず、却下の連続であった。しかし、2021年10月になって承認可能性が現実的になったらしい。これまでの状況と異なり、法律整備、ビットコイン先物取引が米国規制市場下で実現している、投資家たちとしては好判断材料だろう。あるETFアナリスト専門家の見解では10月中の承認可能性が75%と予想している。
現在、13の企業がビットコインETFを申請しているが、最も早いのは「ProShares Bitcoin Strategy ETF」という先物運用型のETFだ。注意しなければならないのは「先物」ということで、今回のビットコインが急騰しているのはETFが申請しているからという期待のもとであり、実際に承認された場合、その後は急落する可能性もある。
エルサルバドルの件でも同様なのではないか。楽観視ができる状況ではないと思うが、機を逃したと悔しがった人は多いだろう。
ビットコインの急騰の原因としてETF承認以外に大きく影響したのが、ビットコインの大口取引である。10月6日、データ分析企業CryptoQuantのKi氏が5分間で16億ドル分のビットコインを現物買いしたというツイートをしたのだ。1対1で行うOTC取引でもなく、機関投資家向けサービスを介したものではなく、大規模な取引をわずか5分で行った。これは、ビットコインが600万円台まで急騰した時期と重なる。Ki氏は取材に対し「他の投資家たちの関心を集めるための行動」だと説明。他の投資家たちの心理に影響するのだろうか。
さて、今週はビットコインを3158円分購入した。全財産だ。正直勝利するのは絶望的だが、資産は増やしたい。10月8日に購入したのでビットコインが610万円程度の時に購入したので「もう遅い」という意見があるかもしれない。もちろん、そのとおりだ。しかし、私はアメリカ債務上限問題のXデーを狙っていたのであり、それが12月まで猶予されることを知り購入判断に至った。また、岸田政権が金融所得への課税引き上げを中止する可能性もあるとして投資家心理が緩むとみている。出遅れ感は否めないし、投資額も少ないが、650万円台あたりまで突撃してくれることを願う。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ビットコインETF(上場投資信託)の承認ルートも、いよいよ佳境に入ってきているようですね。先物ベースのETFであれば承認されるという市場期待がありますが、仮に承認された場合はどうでしょうか。過去に米国で承認されたことはないため、相場のセオリーとしては、事実売りではなくもう一段上昇する可能性がある気がします。ビットコイン先物が初めて決まった際には、10%ほど急騰しました。どのような動きとなるのか、過去の似たような事例と照らし合わせてみて値動きを予想するのも面白いでしょう。
なお、ブルームバーグのアナリストによると、プロシェアーズのビットコインが承認される期待値が2対1と一番高いそうです。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月8日現在 3598円
10月8日現在 1万7円
保有する暗号通貨 リップル、イーサリアム
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月8日現在 1万1502円
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