良品計画株が5%安、既存店売上高5か月連続前年割れで先行きに懸念

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磨き続けてきたブランド価値を失う恐れ?

   良品計画は7月に発表した中期経営計画で、国内の出店ペースを従来の5倍の年100店に引き上げ、郊外や地方に大型店を設ける方針を明らかにした。9月に新社長に就任したファーストリテイリング出身の堂前宣夫氏が、この中計策定に深くかかわったとされている。

   ただ、株式市場には故・堤清二氏が率いた旧セゾングループ時代より磨き続けたブランド価値が失われないかとの危惧もある。

   SMBC日興証券は9月29日発行のリポートで「出店拡大による成長を想定した中期計画への評価は現時点で難しく、中計や新経営陣の施策への評価は早くても2022年8月期の実績を待つ必要があり、現在は期待のステージとみる」と記した。

   10月12日終値は前日比67円安の2260円で、3月18日の年初来高値(2829円)より2割弱低い水準。懸念が期待を上回っているというのは言い過ぎかもしれないが、株価を反転させるには着実な業績改善が必要と言えそうだ。

(ジャーナリスト 済田経夫)

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