「働き口がない」ってことにならないように ?失敗に動じない強い心の鍛え方【ひろ子ママの教訓 その75】

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   きょうは、50代のEさんがいらっしゃっています。

「コロナ禍で、高校の同級生が職を失って、タクシー運転手や営業職に転職したという話を耳にするようになりました。今すぐ、今働いている会社がどうこうなって職を失うことはないと思いますが、定年後の再就職ってできるんだろうかと不安に思います。
これから、60歳以降も働きたい人は増えていくと思いますので、再就職の競争率も上がっていくと思うんですよね。今から、できることはやっておきたいと思います」
  • 定年後の再就職は厳しい! 不安は募るばかり……
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高度なスキルや経歴がある人は再就職できる

   集団を「2対8の法則」や「2対6対2の法則」と分けますが、最初の2割の人は、高度なスキルや経歴のある人にあたるため、再就職して問題なく働き続けられる人です。また、別の2割の人は、選り好みしないで転職活動をするので、なんとか働き口を見つけることはできます。

   問題は割合の大きい残りの6割や8割の人ですね。スキルはあったとしても、最初の2割の人ほど優秀ではないので、やはり年齢面で引っ掛かり採用までにつながらないということもあるのです。そこで、50代以降で再就職するには、仕事の選り好みをしないことがポイントです。

   つまり、まずは今の自分の価値を受け入れることです。

   50代になると、

「これまでこんな営業成績を残した」
「何十人の部署の統括を行ってきた」

   そんな、これまでの実績や大企業で働いてきたという自負もあると思いますが、そこに縛られているままだと、なかなか再就職はうまくいきません。

   Eさん、「もし再就職する際に、同じくらいのスキルや実績がある、40代や50代の人の職務経歴書と60代になった自分を比べたら、採用担当者はどちらを選ぶのか?」と、一度考えてみてください。

   Eさんが採用担当者だったら、この先の働く期間が長い40代や50代を当たり前のように選ぶのではないでしょうか。

   これまでの実績はもちろん大切ですが、転職市場の中での自分の価値をきちんと認識することが、まずは大事です。プライドが大き過ぎると邪魔をしてしまうことがあるので、Eさんも今から市場における自分の価値を知っておきましょう。

   自分より若い層に比べて、自分の年齢は市場価値が低いことを自分自身で受け入れておくと、ショックを受けるのではなく、他の部分で補って行こうと前向きな発想に切り替えることができますよね。プライドが高いとそうはいきません。

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
「キャリア50」https://career50.jp/?s=ひろ子ママ
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