米通信社は「岸田氏は国民の一番人気ではなかった」と分析
「Kishida shock」(岸田ショック)に見舞われたのは株式市場だけではありません。岸田内閣が発足したのを受け、報道各社が実施した世論調査では、内閣支持率の伸び悩みが話題になっています。
通常、新内閣発足時は「ご祝儀相場」で支持率は高騰するのですが、今回は「そうは問屋が卸さない」とばかりに、各社ともに低支持率になっているのです。米ブルームバーグ通信は「2008年以来で最低の支持率でスタート」と報じました。
Japan's Kishida Gets Lowest Support for a New Premier Since 2008
(日本の岸田首相は、新しい首相として2008年以来最低の支持率でスタート:ブルームバーグ通信)
ブルームバーグは、社によって数字は異なるものの、内閣発足直後の支持率としては2008年の麻生内閣以来の低い数字だと紹介。1年前の菅政権発足時の支持率が6割後半から7割台だったことと比較しても「低調ぶり」が際立っていることに触れ、岸田氏は自民党総裁選に勝ったものの、「he wasn't the most popular choice with the public」(国民の一番人気ではなかった)と伝えています。
それでは、「今週のニュースな英語」は「underwhelm」(がっかりさせる、しらけさせる)を使った表現をご紹介しましょう。
Your performance is underwhelming
(君の業績にはがっかりだよ)
The film was underwhelming
(映画にはがっかりした)
The result might be a little underwhelming
(結果は、少しがっかりさせるかもしれない)
「ご祝儀相場」のうちに衆院選を乗り切ろうとしたのか、投開票日を10月31日に早める「奇襲作戦」で選挙に立ち向かう岸田首相。選挙結果までも「Kishida shock」(岸田ショック)に襲われるのかどうか......。国民の審判に注目です。(井津川倫子)