米インフレは一時的か、そうでないのか?(明治大学 佐藤諒さん)
9月28日、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言で「インフレは一時的」の「一時的」が長期化している問題を突っ込まれ口を濁しました。これによりインフレは一時的ではなかったのではないかという懸念から、米国債利回りは上昇し、ドル円も一段と上に行きました(米国インフレ → 米国債券利回り上昇 → ドル円上昇)。
週末はパウエル議長が「一時的」を何度も発言したためか、少し戻して終えています。今までインフレが一時的だと信じていた市場にとっては大きなインパクトになりそうです。
また、債券利回りと同じく、ドル円もテーパリング(量的緩和の縮小)を始める前後に、もう一度高値を目指す可能性があると思っています(テーパリング → 緩和縮小 → 債券利回り上昇 → ドル円上昇)。
最後に、トレードする際には出尽くしや織り込み済みといったことがあるので、十分に注意していきたいと思います。
やはり債券は難しいです。間違いがありましたら、ご指摘お願い致します。
今週は米ドル円をやめて、CAD/JPY(カナダドル円)を取引しました。ロング(買い)ポジションで保有中。
先週から各種通貨ペアは急上昇していますが、GBP/JPY(ポンド円)やEUR/JPY(ユーロ円)は大きく反発して下落しています。しかし、CAD/JPYは高値を維持しており、日足ベース=下のグラフ参照=でWボトムのようにも見えるため、ロングでエントリーしました。一時的に大きく値下がりしましたが最終的には戻ってきたので来週に期待したいと思います。
来週は、米国の雇用統計があるためポジションを減らすかもしれません。
今週の取引は、1万円の含み損。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
カナダ円のチョイスは、個人的にも買いで取引した通貨ペアのため良いですね! とコメントしたいです(笑)。日足のチャート形状の良さに買い意欲が沸きます。
さて、インフレは一時的どころか長期化し、商品の価格の急騰により少なくとも年明けまで続くことが予想されています。2022年の米国のインフレ率は3%程度の見込みのようですが、これも怪しくなってきました。コロナ禍が終えると、世の中は厳しいインフレに見舞われ、しかし給料はさほど上がらない厳しい状況に直面しつつあるようです。これが景気悪化になるのか、もしくはコロナ渦で進んだリモートワークが経済スピードの加速を後押しとなるのか、今までの経済のダッシュボードでは測れない状況のようです。目先は商品価格に注目でしょう。
保有する通貨 CAD/JPY(カナダドル円)
前週からの損益 マイナス1万円
10月1日現在 107万円