ホンダがオンラインで新車販売!「ああ、販売店の値引き文化が消えるのか?」担当者に聞いた(1)

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「メーカー希望小売価格の明朗会計、値引きはしません」

   ――クルマを買う時は、販売店に前のクルマをいくらで下取りしてもらうか、また新車の代金をいくら割り引いてもらうか、値引き交渉が醍醐味だという人が多いです。オンラインでは値引き交渉が不可能です。しかし、『販売店を通さない分、安くなるのではないか』と期待する人が多いです。価格はどうなるのでしょうか。低く抑えられるのでしょうか。

広報担当者「基本的に値引きはありません。メーカー希望小売価格を月割にして、それにオプションで自動車保険や車検代などをプラスしていただきます。『直販だから安くなるのでは』という声がありますが、購入手続きをオンラインがしているだけで、納車や修理・点検は従来どおり販売店が対応しますから、コストを削減しているわけではありません。
オンラインでは、ちゃんといくらかかるか、すべての経費を明示しますから、会計が明朗化してお客様にとってはわかりやすくなると思います」

   ――しかし、販売店でクルマを購入する際、たとえば、「全部で173万4000円ですが、端数の3万4000円は勉強させてもらいます」などと安くしてもらうことはよくありますよ。明朗会計といいますが、ああいう値引きは不明朗会計だったということでしょうか。

広報担当者「(値引きに関しては)販売店によって対応が異なりますので、メーカーサイドからは申しづらいです。オンライン販売では、一つのクルマに『ワンプライス』ということになります」

   ――クルマの購入の際には、印鑑証明や戸籍抄本、車庫証明書など、印鑑が必要な書類もあります。すべてをオンラインだけではできないはずです。

広報担当者「そうした印鑑が必要な一部の書類は、郵送手続きをしていただくことになります」

(福田和郎)

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