「アマゾンプライムが無料でご利用頂けます」
ドコモの特典やサービスを装ったパターンでは、こんな具合だ。
「お客様はドコモご利用ユーザー様ですので、アマゾンプライムが1年間無料でご利用頂けます。専用ページより無料申請をして頂く必要があるのですが、お客様は有料登録の状態になっております。下記のURLが専用ページとなっておりますのでアクセスして頂き、無料申請をしてください」
お客の端末が不正利用されたという緊急連絡を装ったパターンではこうだ。
「【重要】株式会社NTTドコモから緊急のご連絡。この度、お客様がご利用の端末が第三者によって不正に利用された可能性がございます。セキュリティ保護の観点から緊急の措置としてお手数をおかけして申し訳ございませんが、下記URLで認証し、アップデート手続きをお願いいたします」
こうしたフィッシング詐欺の横行にネット上では怒り沸騰だ。ヤフコメでは専門家のアドバイスが相次いだ。
元刑事部捜査第一課警部補で、一般社団法人スクールポリス理事の佐々木成三氏は、こう指摘した。
「フィッシング詐欺は年々進化しており、犯罪グループは本物のサイトと見た目がまったく同じ巧妙なフィッシングサイトを作成しています。フィッシングサイトは一度開けば、専門家といえども本物と見極めることがとても困難なほどです。今は国内だけではなく、海外から日本の国民をターゲットにしたフィッシングサイトを作り、攻撃してくるものも多く存在しています。
サイバー犯罪捜査において、海外のサーバー経由で送られてくるサイトの捜査が、大変難儀であり、フィッシングサイトに騙されない力を養うことが自分の財産を守ることにとても大切です。メールからURLサイトをクリックしない! メールに添付されているURLサイトにクレジットカード含む個人情報を入力しない! これをぜひ周知してほしいと思います!」