「大丈夫、誰にでも失敗はあるから。今回は取り返しがつかなかっただけ」
インスタで大人気の「毒舌娘」が、アカウントの乗っ取り被害に遭いながらも毒と自虐ありの新作30本を含む毒舌66連発と、書き下ろしエッセイを加え、書籍化したものです。嫌味なあの人、イラつく彼氏や夫、ムカつく上司へ、あなたの代わりに毒を吐きます。
「毒舌娘の人生は毒だらけ」(comorava 著)清流出版
人事・総務部門にひと言いいたいとき
なんにつけても理由がなければ動けない人がいます。
「決断力」は食事のメニュー表から料理を選ぶのと同じ。このクセは仕事にも影響を及ぼし、失敗を恐れるあまり、決断ができません。思考の切り替えもできずに、何をやるにも、迷いがつきまとい全力投球できないのです。
筆者の経験上、人事・総務などのコーポレート部門にはこのような人種が多いものです。なにかをやろうとすると、言い訳やリスクを主張します。彼らの主張は、「リスクをゼロにすれば失敗する危険性が無くなる」というもの。しかし、そのような主張が周囲のモチベーションを下げていくことに気づいていません。
そんな、人たちにひと言いってやりましょう!
「全部わかってからじゃないと動けないって言う人は多分、わかっても動けない。」
◆ 嫌な先輩にひと言いいたいとき
次に紹介するのは、社内でよくある先輩に対する不満です。
「ちょっと仕事ができるからって、『そんなこともできないの?』というような顔をする先輩方がいます。少し前に入社してきただけなのに。それと、あなたの変なこだわりが業務を複雑にして進行を遅らせています。シフトはもう少し早く作ってください」(職場にて)
「いつも忙しそうにしていますね。先輩がいなくなったらどうなるか試してみてもいいですよ。バカンスに出かけてみてはいかがですか?あなたの存在価値がどんなものかわかりますから」(職場にて)
そんな不満を抱きながら、毒舌娘は反撃の毒を吐きます。
「私がいなくなったらどうするの? って言うけど、どうにでもなります。」
同僚にひと言いいたいとき
次に紹介するのは、社内でよくある同僚の言い訳です。
「ダイエットができなかった理由は、職場でお菓子が配られたから。あと友達からホテルビュッフェの誘いがあったし、誕生日が近くて自分へのご褒美が多かったからです」(職場の同僚より)
「仕事で就業時間内に資料をまとめられなかった理由は、接客が忙しかったのと、クレーム対応で思わぬハプニングが発生したこと。上司から急な用事を頼まれたからです」(職場の同僚より)
言い訳はどうしてこのように湯水のように湧き出してくるのでしょうか。それでもやれる人はいます。やれない理由を並べる人に、毒舌娘が毒を吐きます。
「うん、言い訳は色々あるだろうけど、やれる人はやれるよ。」
◆ 本書の読みどころとは......
著者のcomoravaさんがインスタに投稿している女性の厳しいひと言が絶妙にまとめられています。その内容に女性は共感し、男性は反感を感じるかも知れません。しかし、それらがきっかけとなり新たな議論をかさねて、名言が誕生するのだと思います。1ページにお題と解答があるので読んだらストンと腹に落ちることでしょう。
他人と関わる日常生活の中で「モヤモヤする」という人は多いと思います。その理由についてもイマイチわからないことはありませんか。それらの悩みのいくつかの「正体」を明らかにしてみましょう。スッキリできる内容に仕上がっています。対人関係の悩みのヒントがここに見つかります。(尾藤克之)
「毒舌娘の人生は毒だらけ」
comorava 著
清流出版
著者のインスタグラム。comorava19