英ポンドで明暗、勝った北大に損切りした明大 専修大はカナダドルで勝ち!(第18節)【FX大学対抗戦 Aグループ】

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米ドルで勝つには勝ったが......(明治大学 佐野快斗さん)

◆ 今週の相場(9月20日~24日)

今週は22日に米FOMC(米連邦公開市場委員会)政策金利、23日にBOE(イングランド銀行=英中央銀行)で政策金利が発表された。また、日本は20日、23日が祝日で、特にFOMCやBOE政策金利明けの23日は注意する必要があった。

・FOMC政策金利
JETRO(日本貿易振興機構)のビジネス短信によれば、FRB(米国連邦準備制度理事会)は、政策金利の誘導目標を0.00%~0.25%と金融政策の現状維持と、量的緩和策の現状維持を全会一致で決定した。

   声明文では回復ペースに言及し、新型コロナウイルスの再拡大への懸念を示した。また、利上げ時期に関しては2022年度末までの利上げを見込む参加者が増え、2022年中の利上げの可能性が高まった。パウエル議長は利上げ時期に関して、労働市場の状況と2022年のインフレ率などを加味して判断すると話した。ドル円は、23日3時からの1時間足で最高値109.891円、最低値109.501円の下ひげが長い陽線を付けた。その後は右肩上がりに上昇し、週の閉めには110.700円を超えた。利上げ時期が近くなってきているため、しばらく円安方向へ向かうか。

・BOE政策金利
Bloombergによれば、BOEは政策金利を0.1%に据え置くことに決定した。しかし、インフレ率が4%を超えるとの見通しもあり、市場の利上げ予想は2022年2月に0.25%に上昇、追加の利上げは同年8月に前倒しされた。インフレ率は現状中央銀行の許容範囲である3%を超えており、早期利上げの根拠を強めることとなった。

   ポンド円は23日20時からの1時間足で最高値150.956円、最低値150.138円の実体の大きい陽線を付け、その後は151.500円あたりまで上昇し横に動いている。

◆ 今週のトレード
・米ドル円
FOMCの発表前に、1ドル=109.500円で5lotロング(買い)エントリー。110.000円で決済。プラス2万5000円。結果としてプラスではあるが、もう少し我慢強く持つか、半分だけ決済するなど利益を伸ばしにいったほうが良かったか。
・ポンド円
政策金利発表後の反発を狙い1ポンド=151.000円で5lotショート(売り)エントリー。151.100円で損切り。マイナス5000円。これは、キリのいい数字なら反発するだろうというバイアスが良くなかったのかもしれない。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
英金融政策委員会(MPC)では、債券買い入れ枠の据え置き決定が7対2の票割れとなりました。反対票を投じた2名(前回は1名)が8400億ポンド(現在は8750億ポンド)への減額を主張。また議事要旨では、一部の展開は緩やかな引き締めを行うべきとされていました。タカ派のアドバイザーが就任したことも影響しているのかもしれません。また、ラムズデン副総裁が資産購入を可及的速やかに終了させるという主張もあり英ポンドが強含むこととなりました。
第3四半期の経済見通しは下方修正したものの、金融引き締め方向に着実に動いています。ただ米長期金利の上昇がドル高を招いており、英ポンド円はドル円とポンドドルの綱引きのため、方向性が出づらい相場となりそうです。

前週からの損益    プラス2万円
9月24日現在    150万3278円

明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学文学部2年 所属サークル:明治大学Break outs!
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