今週(2021年9月20日週)は英ポンドで明暗を分けた。北海道大学の上田晃史さんは、うまくプラスを確保して「ホッとした」ものの、「チャートに弱さがあるとすぐに利益を確定してしまう」と、悔しがる。もっと利益を得られたという。
一方の明治大学の佐野海斗さんは、米英の政策金利の発表にタイミングを合わせて取引したが、せっかく米ドルで得たプラスを、ポンド円で減らしてしまった。
専修大学のめがねちゃんさんは、カナダドル円を買いで入り、早めに利益を確定。プラスを得たものの、「結果的に、適切な場所ではなかった」と反省する。慶応義塾大学のトリオネアさんは、多忙のため取引はお休みした。
「うまいこと利益が出た」(北海道大学 上田晃史さん)
◆振り返り(9月20日~25日)
上表が今週(9月20日週)の取引内容です。
自民党総裁選が近づき、徐々に気温が低くなって、いよいよ秋という感じですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。食欲の秋ともいわれていますが、私は読書の秋にしたいと思っています。
それでは、9月20日週の取引結果ですが、英ポンド円の取引でプラス11万9850円となり最終残高は123万9089円と順調に残高が伸びています。9月25日に売り注文を入れた取引は、利益を確定していないので、損益の計算から除いています。現在、こちらは持ち越しで1万円ほどの損失となっています。
20日週に、実質的に取引したのは1回だけで、うまいこと利益が出たのでホッとしています。しかし、その後のポンド円チャートの展開を見ると円高方向に進んだので、ガチホ(長期で保有する)し続けていればもっと利益を出すことができました。チャートに弱さがあるとすぐに利益を確定してしまうのが、私のトレードの弱さだと再び認識させられました。往々にして勝つトレードをする人は、利益を伸ばしてすぐに損切りするそうなので、もう少し自分のリスク許容度と相談して完全にトレンドが変わるまでは持っていても良いのかもしれません(どういっても結果論になるので難しいです......)。
この週のポンド円のチャートは9月20日~21日で下げて、22日~25日で上げてくる展開でした。上表の取引は、上げ局面でしか取れておらず、じつはかなり惜しいことをしていました。
9月20日に下げトレンドに変わったと思い、一時的な反発狙いの150.819で売りポジション指値を入れていたのですが、150.789までしか上がりませんでした。そのため、結局は決済されることはなく、機会損失は15万円以上にもなりました。
一気に追いつけるチャンスだっただけに、かなり悔しい思いです。方向性は合っているが最大限活かすことができなかった週となりました。来週以降も比較的大局で見たチャートを意識してトレードをしていきたいです。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ポンド円での利食いの早さと機会損失を悔やまれていますが、その後の英ポンド円は152円の半ばまで上昇。テーパリング(量的緩和の縮小)開始を11月で織り込みにいく長期金利の上昇がドル円を押し上げ、英ポンド円も強含みました。
利益確定のタイミングを今後の取引につなげるために調整することはもちろん良いことなのですが、取引を後悔することは悪影響になる場合が多くあります。悔しい気持ちが、取引回数を増やし、本来と違う場面でエントリーし、利食いも遅くなりがちのため、これがリスクを広げる傾向になります。退場してしまう多くのトレーダーは、感情に流される取引をしてしまうことですから、割り切った取引が望ましいかと思います。
前週からの損益 プラス11万9850円
9月24日現在 123万9089円
大阪府出身。