上司のアンコンシャスバイアス(固定観念、無意識の偏見)
在宅勤務で上司が部下に抱きがちなのが、「ちゃんと仕事をしているのか?」との疑念です。職場なら常に部下の仕事振りを観察し、直接報告を求め、指示することも容易です。
しかし、在宅勤務では部下の仕事ぶりが見えません。部下に指示連絡をしても即反応がなく報告や相談が疎遠に感じると、自分の意向が軽んじられているのではと疑心暗鬼に陥ります。そこで、上司が不安や苛立ちから部下への指示を強め、執拗に報告を求めると、部下にとってはプレッシャーとなり、ハラスメントと受け取られるリスクも高まるのです。
次回の「後編」では、このケースをもとに、部下の思いを正しく捉えハラスメント予防につなげるための心構えと方法を解説します。(前川孝雄)
※ 職場のハラスメント予防についてさらに詳しく学びたい方、また職場での研修導入を検討される方は、弊社FeelWorksが開発した「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」をご参照ください。