二度と見られない「オオタニの奇跡」に注目
それにしても、大谷選手の超人ぶりはメディアを虜にしているようです。早くも今シーズンのMVP(最優秀選手)最有力候補として大谷選手の名前が挙がるなど、興奮ぎみの報道が目立ってきました
Ohtani is only one choice for MVP
(大谷選手は唯一のMVP候補だ)
MVP: 最優秀選手、Most Valuable Playerの略
Ohtani is a unicorn
(大谷選手は伝説の動物「ユニコーン」だ)
ユニコーンは西洋の伝説上の動物で、「一角獣」とも訳されます。大谷選手は希少性や人類を超える可能性の象徴として、チームメイトやメディアから「ユニコーン」に例えられているようです。
確かに、大谷選手に関しては、人間離れしたアスリートとしての記録だけではなく、笑顔を絶やさない態度や真摯に野球に取り組む姿勢といった「人間性」が現地でも絶賛されています。すべての面において「人類」を超えた「ユニコーン」だと称賛されているのでしょう。
じつは、「ユニコーン」のような誰にでも通じる「例え」はとても便利です。西洋の人々や英語を使う人には「オオタニはユニコーンだ」と言うだけで、「オオタニのすごさ」が通じるからです。覚えておくと便利な表現です。
エンゼルスのマイケル・ガイエゴコーチは、大谷の活躍について次のようにコメントしています。
What he's doing this year you will never see again.
(彼が今年成し遂げていることを、二度と見ることができないだろう)
来シーズン以降も大谷選手の活躍に期待をしつつ、今シーズンの「人間離れ」した業績はしっかりと記憶にとどめておきたいところ。大谷選手が「Japanese two-way star」(日本人の二刀流スター)と紹介されるたびに、ひそかに日本人としての誇りを感じる人も多いことでしょう。
過度の愛国心を煽るつもりはありませんが、大谷選手に限っては日本人であることに誇りを持って、堂々と「ドヤ顔」をして、英語で語ってみませんか?(井津川倫子)