みなさん、こんにちは。すんぴぴです。
東証1部に上場するプロシップ(3763)を分析しました。同社は、売上高500億円以上の上場企業向けに固定資産管理ソフトをパッケージ形式で提供、運用しているソフトウェアベンダーです。
管理に手間! 会計と税務で分かれる評価法
プロシップが手掛ける固定資産管理システムは、なかなか聞きなじみのない言葉かもしれませんが、複雑な資産を担当者が効率的に管理できるようサポートするためのシステムです。
固定資産は、会計と税務で償却や評価方法が異なるため管理に手間がかかります。また、会計制度の中でも比較的頻繁に制度が変わり、そのたびに計上方法を見直す必要にも迫られます。最近ではIFRS(国際財務報告基準)に対応させる必要のある会社も出てきています。
プロシップが提供するシステムは固定資産の管理に特化しており、税務と会計の2つの帳簿に分けて単一資産を管理できる点や、会計制度が変更されたらすぐにシステム上で反映される点などが優れています。
各業界トップ10社の中ではシェア50%を超えており、固定資産管理では圧倒的に強いことがわかります。
海外にも支社を持っており、今後は海外展開も見据えているものと考えられます。
株価1700円の攻防を読む
次に、財務諸表やチャートで業績を確認します。売上高、営業利益ともに、ここ数年上昇を続けています。また、ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)が10%を超えており、ここも悪くありません。PER(株価収益率)は20倍前後と、あまり割高感にはない数値になっています。
株価は2022年度第1四半期(1Q)の決算が上昇傾向にはなっているものの、1700円台で一度跳ね返されており、このラインを抜けるかどうかが今後の指標になるのかなと感じています。
そのため、今回は買わずに1700円台での値動きを見て判断したいと思っています。
プロシップ(3763)
年初来高値(2021年9月10日) 1725円
年初来安値(2021年3月 5日) 1304円
直近の株価(2021年9月22日) 1675円
取得は見送り