今週(9月13日週)は、職業能力開発総合大学校のさっちんが、ジワリと上昇するビットコインで利益を得た。そのまま保有を続ける。米ウォルマートのライトコイン決済の導入報道でビットコイン価格が下落したところを、同志社大学のしがないトレーダーさんは先週入れた指値をキャンセル。下落が落ち着いたところで、買い直した。「今週の値動きからすれば、絶好の場所でポジションを持てた」と、うれしそうだ。
一方、明治大学の城正人さんは、「いまだにズルズルと保有を続けているイーサリアム」を抱えたまま、今週も動かず。このまま下落が続くと......。
ズルズル保有するイーサリアム(明治大学 城正人さん)
最近久々にイーサリアム(ETH)のブロックチェーンを利用してみました。いつもはL2などと呼ばれるとあるチェーンを利用しているので高くても手数料は数百円程度の世界で生きておりました。久々に触ったETHの手数料には驚きを隠せません。いつの間に、高級なブロックチェーンとなってしまったように感じます。
もっとも、セキュリティや分散性を重視とのトレードオフの関係にありますから「文句言うな」と言われてしまいそうですが、日常的に利用するにはかなりハードルが高いと感じます。
もちろんGas価格が800Gweiを超えるなど異常に高騰していた時期と比較すると10分の1程度となっていますから、EIP1559のおかげとも言えるかもしれません。
◆ 直近の値動き
いまだにズルズルと保有を続けているイーサリアムですが、上値の重い展開は引き続き継続しています。現在の35万円付近を切り替えせずに下落が続くと、かなり重苦しい展開となるでしょう。
◆ NFTについて
ここ数か月、市場全体の上昇に大きく貢献して生きた「NFT」は、岩の絵が数億円で売れてゆくなど大きな盛り上がりを見せていました。しかし、直近ではその人気も下火になりつつあり、取引量も減少傾向にあるようです。
また、世界最大のNFTマーケットプレイス「Opensea」で幹部がインサイダー取引を行っていた疑いで追放されました。
まず、Openseaとは世界最大のNFTのマーケットです。ここではETHのチェーンだけでなく取引手数料の安いPolygon上のNFTをも取り扱うことができ、非常に便利なものとなっています。一方、Avalanchなど他チェーンにおいても新たなNFTマーケットプレイスの開設も相次いでおり、Opensea一強の状況がいつまで続くかは不透明です。
今回のインサイダー取引では、立場と比較するとそれほど大きな利益をその取引から得ていたようではないようです。しかし、競争にさらされている社の信用のためにも厳しい対応を取ったというところでしょうか。
法規制が追いついていないため、自主的なコンプライアンスの遵守に頼っているのが現状です。適切な投資家保護は求められますが、投資家保護の名のもとにイノベーションを阻害してしまっては元も子もありません。
Coinbaseの提供しようとしていた仮想通貨レンディングがSEC(米証券取引委員会)により、「証券に該当するのではないか」との指摘を受けたように、暗号資産が投資対象として広く利用されるにつれて、法規制との兼ね合いというのも意識されてくるのでしょう。
ちなみに、SECは「ビットコインとイーサリアムについては証券性が認められない」と発言しているので、今のところは米国での取引に大きな影響はないのかなと考えます。
取引なし。含み損は1143円。
総資産は、1万4535円(0.035ETH、プラス2775円)。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
暗号通貨が証券か否かの議論は、もうずうっと続いているところです。この間、コインベースが上場し、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は先物取引もできていますから、少なくともこの2つは問題ないということでしょう。SEC(米証券取引委員会)関係者の中には、99%の暗号通貨が証券に該当するとコメントしています。リップル(XRP)のように中央集権的な暗号通貨はともかくとして、それ以外の非中央集権の暗号通貨はイーサリアムと差がないことも多く、このコメントにも疑問があるところです。
法的なところでいえば、世界第2位のステーブルコイン、USDコイン(USDC)を発行するサークル社の上場が控えています。SECのゲンスラー委員長は、ステーブルコインはカジノのチップとコメントしており、近く価値を毀損するモノがある可能性を危惧しておきたいところです。
保有する暗号通貨 イーサリアム
前週からの損益 マイナス1143円
9月17日現在 1万4535円