ビットコインをはじめ、暗号通貨市場は2021年9月6日週に比べると上がってきているものの、不安定で方向感は定まらない。そうしたなか、北海道大学の渡部真人さんは、Lisk(リスク)を抱えて動けず、静観。明治大学のakiさんはリップルを損切り。「きっと元の値段ぐらいに戻る」と、保有し続けたのが裏目に出でしまった。
慶応義塾大学の1028さんは多忙のため、お休み。
塩漬け状態!? 売りも買いもできず(北海道大学 渡部真人さん)
かつて、Lisk(リスク)は450~500円台を行き来していたが、ここにきて400円台前後で推移している。エルサルバドルでビットコインが法定通貨となった9月13日から一気に下がり、そのまま立ち直れていない。
バブル崩壊後の日本経済を「失われた20年」というが、この暗号通貨バトルがあと2か月程で終了するため、失われた2か月になりそうだ。中学生のときにマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」に大いに影響を受けたものだが、この冷え切った心情を目覚めさせてくれるだろうか。
とはいえ、先週(9月6日週)に比べれば上がってきている。一時は368円程まで下げたが、現在は400円台を行き来。損益もマイナス753円まで戻した。
ビットコインは530万円台まで一時回復している。今週の優等生はポルカドットだろうか。大きく下げた後もすぐに反発。最高値の4100円まで戻った。ただ、どの通貨も上がってはすぐに頭打ちで下がる傾向は否めない。今後は地道な戦いになりそうだと予想。上がり傾向と下がり傾向が交互になっていると考察している。
一週間のチャートをみるとわかりづらいが、1か月チャートで大きくみると上がっては下がる傾向が見て取れると思う。もちろん通貨によって差はあるが。全体的にみれば下がり傾向。厳しい状態にある。
先週から投資対象として注目されているものがある。意外にも日本株だ。菅義偉首相の退陣表明から、新政権への期待によるものか日経平均株価が3万円まで上昇。来週からは下がる可能性もあるが、米国株が伸びにくくなっている中で、投資マネーが向く可能性はある。暗号通貨の損失を日本株で埋められているが、こちらも小バブルにならないことを願う。
もっとも、個人的に一番政治が安定してほしい国はエルサルバドルかもしれないが(笑)。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
400円を行き来していたLisk(リスク)は9月19日週に大きく下落して300円割れを見ました。これは、リスクや暗号通貨市場の問題ではなく、中国不動産最大手の恒大集団のデフォルト懸念により、株式市場を中心にリスクオフの展開となったことが大きいでしょう。
そのため、暗号通貨の材料は無視して恒大集団の問題と株価を見ながら底打ちを狙うことが的確に思います。
なお、毎年9月は統計的に株式市場が下落しやすい月となっています。また、9月末に買えば、統計的に12月には利益が出ていることになります。株式市場と相関性が高い暗号通貨の取引の参考にしてみてはいかがでしょうか。
保有する暗号通貨 Lisk(リスク)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
9月17日現在 6797円