アイドルから学ぶセカンドキャリアの見つけ方【ひろ子ママの教訓 その72】

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   きょうは、50代のOさんがいらっしゃっています。

「会社で早期退職制度が導入され、面談が始まりました。会社に残ることもできますし、早期退職金をもらって次のキャリアに向けてスタートすることもできます。早期退職制度を使うことは、『チャンス』かもしれませんが、心の準備というか、今の会社以外でのキャリアを想像できず踏み出せません」
  • アイドルから学ぶセカンドキャリアとは……
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会社員とアイドルのキャリアを比べてみたら......

   きょうはちょっと変わった切り口でアイドルグループと会社員のキャリアを比較してみましょう。女性のアイドルグループを例に出すと、全盛期は10代〜20代前半、20代後半になったらグループを卒業して、それぞれが別々のセカンドキャリアに向けてスタートするというイメージがあります。

   アイドルは、人気のグループに入っても誰もが人気が出るという保証はないため、どうやって目立っていくか......。どう世の中の人に対して、ファンに対して、もしくはグループのプロデューサーに対して個人をどう見せていくか、「個」を売り出すことが重要になってきます。

   アイドルは会社員と比べて、組織の一員としてよりも自分自身を「個」として見ていることが多いんですよね。Oさんは会社員として会社の組織に属しているため、会社の中の個人というよりも、組織の中の一人という位置付けがピッタリくるのではないでしょうか。

   ただ、人生100年時代。新卒からの会社1社だけでキャリアが完結しない時代になってきたので、やはりこれからは会社員であっても一人ひとりが「個」としてのアピールができるようになることが必要なのではないでしょうか。

   アイドルグループを見ても、それぞれグループ内だけの仕事をやっているわけじゃありません。テレビCMに出たり、俳優として活躍したり、バラエティで活躍したり、絵を書いていたり。一つの芸だけでなく、本当にいろんな才能があるから、「芸能人」と言うのかと私自身納得もしますが、本当にすごいなと思います。

   「どんなポジションでいくのか」「どんなキャラでいくのか」と考えながら、グループの中の一員ではありつつも、「個」をアピールすることが大事なのです。

人のことは気にせず、「個」を見つめる

お悩み中

   アイドルはグループを卒業した後、俳優として、モデルとして、事業家として、どう活躍していこう、どう生きていこうと、そのセカンドキャリアに向けての下準備(個人のブログやグループ以外の活動のこと)をしていた人も多いのではないでしょうか。

   アイドルのセカンドキャリアは、会社員の転職に似ている部分があります。会社員も転職する前には「個」として売り出すための下準備が必要だといえそうです。

   長く一つの会社にいて、年齢が上がっていくにつれ、「こうあるべきだ」という固定観念ができあがっていきます。知らないうちに、世間一般のルールや定義に考え方が閉じ込められてしまっているのです。

   自分の中の「個」を見つめると、どうしても誰かと比べてしまうことがあるでしょう。たとえば......。

・他人と比べて自分には特別なスキルはない
・自分以外の人のことが気になる
・自分にはないものばかりに目がいってしまう

   こんなふうに考えてしまうと、ネガティブになるばかりで「個」を見つめ直すこともできません。そこで考え方を変える癖をつけてみましょう。

・他の人と比べて自分には特別なスキルはない
→ 自分が成し遂げたこと、やり遂げたことに目を向けてみましょう

・自分以外の人のことが気になる
→ 相手に対して、競争意識を持ってしまうこともあると思います。そこで自分自身が競争相手であると考えてみましょう。

・自分にはないものばかりに目がいってしまう
→ ないものばかりに目を向けてもキリがありません。「今あるもの」に感謝してみましょう。

    Oさんはいますぐ、早期退職制度を使わないにしても、会社の組織の一員ではなく「個」としての自分自身を一度見つめ直してはいかがでしょうか。(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
「キャリア50」https://career50.jp/?s=ひろ子ママ
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