きょうは、50代のOさんがいらっしゃっています。
「会社で早期退職制度が導入され、面談が始まりました。会社に残ることもできますし、早期退職金をもらって次のキャリアに向けてスタートすることもできます。早期退職制度を使うことは、『チャンス』かもしれませんが、心の準備というか、今の会社以外でのキャリアを想像できず踏み出せません」
会社員とアイドルのキャリアを比べてみたら......
きょうはちょっと変わった切り口でアイドルグループと会社員のキャリアを比較してみましょう。女性のアイドルグループを例に出すと、全盛期は10代〜20代前半、20代後半になったらグループを卒業して、それぞれが別々のセカンドキャリアに向けてスタートするというイメージがあります。
アイドルは、人気のグループに入っても誰もが人気が出るという保証はないため、どうやって目立っていくか......。どう世の中の人に対して、ファンに対して、もしくはグループのプロデューサーに対して個人をどう見せていくか、「個」を売り出すことが重要になってきます。
アイドルは会社員と比べて、組織の一員としてよりも自分自身を「個」として見ていることが多いんですよね。Oさんは会社員として会社の組織に属しているため、会社の中の個人というよりも、組織の中の一人という位置付けがピッタリくるのではないでしょうか。
ただ、人生100年時代。新卒からの会社1社だけでキャリアが完結しない時代になってきたので、やはりこれからは会社員であっても一人ひとりが「個」としてのアピールができるようになることが必要なのではないでしょうか。
アイドルグループを見ても、それぞれグループ内だけの仕事をやっているわけじゃありません。テレビCMに出たり、俳優として活躍したり、バラエティで活躍したり、絵を書いていたり。一つの芸だけでなく、本当にいろんな才能があるから、「芸能人」と言うのかと私自身納得もしますが、本当にすごいなと思います。
「どんなポジションでいくのか」「どんなキャラでいくのか」と考えながら、グループの中の一員ではありつつも、「個」をアピールすることが大事なのです。