35歳、突然1億円を手にしたら、あなたはどう運用しますか? 【その3】 その価格は正当か(小田切尚登)

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やっぱり投資はバランス配分がいいのか?

   日本や米国などの上場株の取引市場は、世界で最も懐の大きい金融市場の一つであり、一般人が参入しやすく、かつ公正で透明性がある。我々が企業の株主となるというのは資本家になるということだ。

   我々が出資したカネに基づいて従業員たちが一生懸命働いてくれて、それを還元してくれる。もちろん会社の経営がうまくいくかどうかはやってみなければわからないが、市場全体を見れば、そして長い目で見れば儲けを生んでくれることが十分期待できる。

   株式投資とは経済活動そのものにカネを出すことであり、最も大きなリターン(収益)はそこに存在している。それを避けていては、大きく資産を増やすことは難しい。それを如何にリスクを抑えつつ投資していけるかがカギとなる。

   債券(国債や社債など)や預金はリスクを抑えた投資であるが、その分リターンも少な目になる。そういう投資も必要であることは間違いなく、我々としてはそれらの異なる特徴を持つ金融商品を、どのようなバランスで配分すべきではないのかという話となる。

   それは次回以降に。(小田切尚登)

(つづく)

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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