35歳、突然1億円を手にしたら、あなたはどう運用しますか? 【その2】 こんな人が人生の勝者になる!(小田切尚登)

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株価は企業の将来の利益を反映する

   ここで株式市場の歴史を振り返ってみよう。

   グラフは米国を代表するダウ平均株価の変遷を示したグラフである。左の目盛り(10、100、1000、10000)に注目していただきたい。これは指数関数であり、10倍になるのは「横の太い目盛り」。株価は数年単位で見ると何パーセントというよりは、何割あるいは何倍というスピードで上昇してきたのである。たとえば1980年から過去約30年間に約10倍に増えた。

米ダウ平均株価のグラフ
米ダウ平均株価のグラフ

参考リンク: 米ダウ平均株価のグラフ

   もちろん今まで増えたからといって今後も増えていくという保証はない。しかしITの進展などにより、経済は今後さらに加速度的に発展していくと予測してもおかしくはないだろう。AI(人工知能)、医療技術の進歩、ロボットなどによって、世の中はさらに高度化し便利になっていくだろうし、中国やインドをはじめとする新興国がさらに豊かになるのは、ほぼ確実だろう。それが世界経済の底上げに貢献するに違いない。

   株価というのは企業の将来の利益を反映するものなので、経済が全体として良くなるにつれて、株価も上がっていくだろう。戦争や天災などの問題があることは忘れてはいけないが、長い目で見れば我々はそれらを乗り越えていってより良い将来が来るだろう。

   そのような「リスクを認識しつつも、全体的には楽観的な見方をする人」こそが投資に向いている人であり、人生の勝ち組になれる人だ。(小田切尚登)

(つづく)

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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