「コストコ」マジック!? 「損したくない」という人ほど損している理由とは【尾藤克之のオススメ】

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コストコマジックとはなにか?

   コストコに限らず、まとめ買いは、買い手が支払う金額を安くできることがビジネスモデルとして成立しています。しかし、安いからという理由で、まとめ買いしすぎてしまうこともあります。これが、橋本さんの指摘する「コスト コマジック」です。

「行動経済学の視点では、安く買える機会を、みすみす逃すことは『損失』ととらえます。人は、同じ額の損と得であっても、損したときの悲しみや不満は、得したときの喜びや満足をはるかに上回ります。ゆえに、損失を必要以上に避けようとするのです」
「この心理が働くと、低価格商品を必要以上に、大量に買いすぎる危険があります。目の前にある『安く買えるチャンス』を逃すことを、人の脳は『損失』ととらえるからです。まとめ買いしすぎると、いろいろな問題が起きます。まず、溜めこんだ商品は徐々に古くなっていきます。消費されて一瞬でなくなるわけではありません」

   橋本さんは、そう解説します。

   「よりよい買い物」をおこなうための武器として、本書では、今すぐ使える行動経済学の知識を紹介しています。

   人間心理の弱点をテーマに即して丁寧に解説し、具体的に取るべき行動までが網羅されています。行動経済学という武器が、アナタを「ダメな買い物」から守ってくれることでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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