アップル開発者の浮き世離れがうかがえる
インターネット上でも「残念だ」「ガッカリした」という声が圧倒的に多い。ヤフコメでは、ITジャーナリストの篠原修司氏がこう説明した。
「iPhone 13の目玉機能はカメラ性能の向上です。逆に言えばそれ以外に目新しいものはなく、よりきれいな写真が撮りたい、シネマティックモードを使うような映像を撮りたい人にしか魅力的には映らないでしょう。とくに去年、iPhone 12を買った人からの買い替え需要は少なそうです。ただし、iPhone12miniやiPhone12を使っていてストレージがもう限界ギリギリの人は512GBへの買い替えが選択肢に入ります。iPhone14からminiが消えるという予測も流れているため、『大容量の小さいiPhone』が欲しい人はminiの購入を検討してもよいと思います」
カメラ機能の向上など誰が求めているのか、なぜ指紋認証をつけなかったのか、と疑問を投げかける人が非常に多かった。
「どれだけの購入者がiPhoneで映画を撮ろうと思うのでしょうか? これだけの性能を必要としているでしょうか? そしてこれが一番大事なことと思いますが、Androidが技術的に軽々クリア・搭載しているのにも関わらず、コロナ禍の中、指紋認証のニーズをなぜスルーするのでしょうか? 消費者の欲しいものを作らず、自分たちが売りたい商品を世に送り出す。今のアップル開発者の浮き世離れがうかがえます。最後に私事ですが、iphoneSE2で満足しています、いや、ホント」
「指紋認証もUSB-Cもつかず、とはちょっと信じられない感じ。しかもどちらもiPad miniにはついているという仕打ち。求めるクオリティーの高さが開発に時間を要するのは理解しているが、これだけ変化の早い時代(ライバルメーカーの動きは早い)にそこまでこだわるのは顧客ニーズとかけ離れている気がする。もう年一回発表の新作iPhoneのビジネスモデルって、崩れているのじゃないかなぁ」
「毎回新型が出るたびにカメラがこれくらい進化しました、画素がこれくらい上がりました、と宣伝されているけど、あまり必要性を感じません。必要な人にはもちろん必要なのでしょうけど。あと、顔認証が不便すぎる。寝る前に電気消した状態で使う時、マスクしている時、眼鏡をかけている時、本当にイライラします。昔使っていたSEのほうが断然よかった」
「カメラ性能の向上だけか。以前は新型一つひとつにワクワクしたけど、これなら新型である必要は自分にはないなあ。最近は旧型iPhoneのマークダウンもほとんどしなくなったし、お得感がないな。iPhone12が5万円くらいまで下がってくれたらいいな」
「不思議なのは、アップルがあるカリフォルニア州も再びマスクを義務化する動きがあります。そんな中でなぜマスクに対応した認証システムを載せないのか意味が分かりません。時価総額275兆円の会社が中国(華為、Xiaomiなど)、韓国(サムスン)、日本(ソニー)の会社に遅れをとっているのが謎すぎます。ソニーは電源ボタンに指紋認証を実装しています。iPad Airや今回発表された新型iPad miniでもこの技術は実装済みです。なぜこれをiPhoneに搭載しないのか」