海外メディアの「河野推し」を検証!? 政策や実績よりも気になる英語力(井津川倫子)

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次期首相予測に「派閥」や「長老」 海外メディアはスルー

   海外メディアの「河野推し」は、石破茂元幹事長が総裁選への不出馬と「河野氏支援」を表明したことで、さらに弾みをつけたようです。

Kono gains momentum in Japan PM race; report says rival out
(ライバルの不出馬で、日本の首相争いで河野氏の勢いが増した:ブルームバーグ通信)
gains momentum:弾みがつく、勢いづく

   各種世論調査で「次期首相にふさわしい人」の上位を占めてきた「人気者」の石破氏が河野氏支援にまわったことは、すでに「the most popular option」(一番人気がある首相候補)である河野氏にとって強力な追い風になる、という見立てです。

   ブルームバーグ通信は、一般国民は総裁選に参加できないが、国民からの人気の高さは「総裁選びのカギを握るだろう」と伝えています。

   こうしてみると、海外メディアの次期首相評は、アピール力や発進力といった「イメージ」や、世論調査の結果のような「国民人気」が評価のベースになっていて、意外とシンプルだな、というのが率直な印象です。

   時に、国民人気やイメージとはかけ離れた動きを見せる自民党内の派閥争いや長老政治の影響力はあまり考慮しないのでしょうか?

   海外メディアの報道を見るにつれ、国民とは遠いところで繰り広げられる総裁選の「異常さ」が浮き彫りになっているように思えます。

   それでは、「今週のニュースな英語」「gain momentum」(勢いづく)を使った表現を紹介しましょう。

Our business gains momentum
(ついに、私たちのビジネスが勢いに乗ってきた)

「strong」(強い)という形容詞を使って強調した例です。
Our business gains strong momentum
(ついに、私たちのビジネスが強い勢いに乗ってきた)

「lose」(失う)という動詞を使うと逆の意味になります。
Our business loses momentum
(私たちのビジネスが勢いを失ってきた)

   現時点では、誰が自民党の次期総裁になるのかゴールは見えていませんし、衆院選を控えて野党側も共闘態勢を明確にしています。日本の政治が「momentum」(勢い)を得て活気づくのであれば、面白いことになりそうです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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