暗号通貨が軒並み急落 チラつくエルサルバドルの影に北大、明大が悔しい敗戦  (第16節)【暗号通貨バトル Bグループ】

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   ビットコインの価格が大きく崩れた。他の暗号通貨も軒並み下落。暴落の要因を学生トレーダーは、ビットコインを法定通貨に認めたエルサルバドルの動向によるものとみている。2021年9月7日、混乱のスタートを切ったことが伝えられている。

   ビットコインを保有する北海道大学の渡部真人さんは、その影響をモロに被った。リップルを保有する明治大学のakiさんも例外ではない。二人とも、悔しい負けだ。

「日本でも、いつか値札に『円』といっしょに、『BTC』などの暗号通貨の単位が書かれるようになる日がくるかも......」(akiさん)

   慶応義塾大学の1028さんは、今週も多忙のため、取引をお休みした

  • 値崩れする暗号通貨、北海道大学と明治大学が共に後退
    値崩れする暗号通貨、北海道大学と明治大学が共に後退
  • 値崩れする暗号通貨、北海道大学と明治大学が共に後退

ああぁ...... ビットコイン暴落(北海道大学 渡部真人さん)

   前週(8月30日週)、暗号通貨の急騰時には売るのが早すぎてさらなる利益を損ねたが、今週(9月6日週)は欲を出し過ぎて損失を出した。「もうはまだなり、まだはもうなり」という投資の格言をしみじみと感じる。

   ビットコインは、9月6日には570万円台ほどまでのぼり、600万円突破もあるかという観測もあったが、現実はそうは甘くなかった。翌7日になると暴落。最初520万円台で500万円を下回りはしなかったが、その後大きく上がる気配は見えず、9日~11日には500万円を下回る時が見られた。

   現在9月12日は500万円に戻っているが、下回ってもおかしくはない。私の買ったネムも暴落の例外ではなかった。7日までは512円とプラス617円の利益を出していたのだが、現在は403円とマイナス1008円の損失だ。「まだ上がるかな」という前週の悔しさから欲を出した結果だ。

   暴落の原因は、主にエルサルバドルでのビットコイン法定通貨の施行によるものだろうか。9月7日より、エルサルバドルでは暗号通貨であるビットコインが法定通貨となった。初日からATMやウォレットでの不具合が発生。混乱のスタートを切ったが、法定通貨による価格の乱高下に嫌気がさしたのかもしれない。

   通貨、お金の真骨頂はやはり「共同幻想」だ。エルサルバドルの中央銀行が発行しているわけではないため、金融政策や財政政策はとれない。エルサルバドルの人たちがどれほど使っているかはわからないのだが、法定通貨となり資金の呼び込み狙いで国民は税金などの支払や送金に使えたりする以上、ハッカーたちの標的の的になるのではないか。

   法定通貨となれば、ビットコインを盗むものにとってリターンの心理は大きいだろう。絶対に取り返さないといけないからだ。エルサルバドルは十分なセキュリティ対策を取れているのだろうか。

   政治に立ち入った話になってしまったが、厳しい状況だ。先週紹介したポルカドットは優等生で持ち直しているが、リスクは持ち直し気配が今のところ見えない。1200円に達したらロスカットだ。

   しかし、今回の暴落は教訓になった。日本では選挙があったり、米国でも余った資金が株式などに向かっていたりしていると捉えている。ロスカットした場合、しばらく様子見か。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
エルサルバドルでは、公式ビットコインウォレットがリリースされ、ATMもかなりの数が配置されるなど、インフラ面が急速に進んでいるようです。ただし、ビットコインが何なのか、どうやって利用するのか、なぜ役に立つのかなどといった教育が浸透していないことは明らかのようです。法定通貨化に反対の割合は圧倒的に多く、反対運動も各地で起こっているようです。ブケレ大統領の動向を見る限りは、そういった声に耳を傾けている様子はなく、初動は失敗しているのではないかと感じています。
急落ではアルトコインが半値ほどに売られる場面も見られており、こういった時に売り込まれるアルトコインの反発は今後の弱いのではないでしょうか。

保有する暗号通貨    ビットコイン
前週からの損益   マイナス1008円
9月10日現在    6797円

北海道大学 渡部真人(わたべ まこと)
北海道大学 渡部真人(わたべ まこと)
北海道大学法学部3年。牛丼に紅しょうがを入れない派。おにぎりはセブン派。メロンよりスイカ派。ドラクエは9でストップ。かばおみたいな人生を送りたい。
姉妹サイト