アサヒ「BERRY」の狙い
先行したのはアサヒビール。2021年6月、国内で初のアルコール度数0.5%の「BEERY」を発売した。ターゲットは、若年層やふだんお酒を飲まない人でビール離れを食い止める狙いがある。
9月に発売されるサッポロビールの「The DRAFTY」のアルコール度数は、0.7%で、ビールテイストを生かした微アルコールで、いわゆるビール好きをターゲットに捉えている。ビール好きの選択肢を広げて、飲用機会を創出していくのが狙いだ。
「微アル」市場について、
「アルコール度数を含めたさまざまな選択肢を用意することで、多様なビールの楽しみ方を広げ、新たなビール文化を作り上げていきたい」
と、サッポロビールは話す。
すでに数多く発売されているノンアルコールビールだが、「味がおいしくない」と思い込んでいる消費者は少なからずいる。同社によると、「微アル」ビール市場はそういった消費者の意識、イメージを変えていき、新たなジャンルを確立する狙いがあると意欲的。将来的には、1300万函の市場規模(発泡酒が5000万函規模)になると予測している。