アシックス株が7連騰 買いを呼ぶ、海外業績の大幅改善で証券会社の評価アップ!

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海外で好調な「アシックス ストライプ」のシューズ

   長距離トップランナー向けのランニングシューズではナイキの「厚底」ものが会場を席巻することが多いが、アシックスも負けていない。21年3月に反発力のある新モデルを投入し、東京五輪で使った選手もいたようだ。アシックスは、「着用したトップランナーから90を超える自己ベストが出た」としている。

   ランナー向けシューズ以外の部門は競技スポーツ向けシューズ、スニーカー、スポーツウエア、ウォーキングシューズなどであり、それぞれ欧米を中心に海外で好調なため中間決算は増収だった。

   アシックスは鬼塚喜八郎氏が1949年に「鬼塚商会」として創業。バスケットシューズが最初の競技用スポーツシューズだった。77年にスポーツ用品、ウエアメーカー2社と合併し「アシックス」が誕生。社名は古代ローマ時代の風刺作家、ユベナリスが残した「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ」という意味の言葉の頭文字「ASICS」から名付けたそうだ。社内公募を経て決まった、シューズにあしらわれる「アシックス ストライプ」はアシックスを象徴するデザインとしてユーザーに親しまれている。

   足元、主力生産地のベトナムで新型コロナウイルスの感染拡大のため、思うように工場を稼働できていないといったマイナス面があるものの、海外でランニングシューズが売れるのは圧倒的な強み。そのことを好感する海外投資家から一段の買いが入る可能性もありそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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